外壁打診調査は義務づけられている?調査の方法やおすすめの手法を紹介

   

コラム

本記事では、外壁打診調査の必要性と、効果的な調査方法について詳しく解説します。この記事を読み進めることで、外壁の状態を適切に把握し、必要なメンテナンスを計画するためのポイントを掴むことができます。ぜひ最後までお読みください。

外壁打診調査は義務?

外壁打診調査が義務となる条件について解説していきます。

特定の建物では義務付けられている

特定建築物には、外壁全面打診調査が義務付けられています。これには主に多くの人々が日常的に利用する大型施設が含まれます。

この指定は、利用者の安全確保を目的としており、具体的には劇場、ホテル、学校、病院、大型商業施設、および一定規模以上のマンションなどがこれに該当します。義務付けられている施設は政令で明確にされているものの、地域によって基準が異なるため、それぞれの自治体の指針に従って対応が必要です。

外壁打診調査を行うタイミングは?

外壁打診調査の実施タイミングは、特定の条件に基づいています。

まず、建物が竣工または外壁の改修から10年以上経過していること、そして次の3年間で外壁の改修等の予定がない場合が挙げられます。ただし、目視調査や手の届く範囲での調査で異常が発見された場合には、即座に打診調査が必要となる場合もあります。これらの条件を満たさない建物は、基本的には打診調査の実施を義務づけられていません。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

 

外壁全面打診調査の対象となる建物とは? 法律で義務付けられた打診調査について紹介

義務じゃなくてもやるべき?外壁打診調査の必要性

外壁打診調査の必要性について解説していきます。

外壁は必ず劣化する

建物の外壁は、日光、雨、風といった自然の影響により必ず劣化します。このため、外壁の状態を定期的にチェックすることが非常に重要です。

外壁には様々なトラブルが起こり得ます。例えば、ひび割れや外壁表面に現れる白い粉状の白華現象、タイルの浮きなどがあります。これらのトラブルが発生しているか否かを把握し、発見された場合にはどの程度の修繕が必要かを判断することが、建物の長期的な健全性を保つためには不可欠です。

事故は所有者の責任に

建物の外壁に問題がある場合、特にタイルの浮きは重要な問題です。

放置すると、タイルが落下し歩行者にけがをさせるリスクがあり、このような事故が起きた場合には所有者が賠償責任を負うことになります。建築基準法では、歩行者に危害を及ぼす可能性がある部分の定期的な調査が義務付けられています。具体的には、全面的な打診調査が要求されています。もし点検を怠り、タイルが実際に落下してしまった場合、所有者は罰則に直面する可能性があります。

このため、定期的な外壁の点検は単なる建物の維持だけでなく、法的な責任を避けるためにも重要です。

外壁調査の方法

外壁調査の方法は以下の3種類です。

足場を組んで行う打診調査

打診調査は、打診棒を使用してタイルを叩くことにより行われます。

この方法では、叩いた際の音や感触の違いから、タイルの浮きや不具合を判定します。特に、建物全体の改修工事など広範囲にわたる工事の際には足場を組むことが有効です。足場を利用することで、業者は安定した位置から細かい作業を行うことができ、広い範囲の外壁を詳細に調査することが可能になります。

無足場工法による打診調査

ロープアクセスを活用した無足場工法の打診調査は、コストと効率の観点から非常に有効です。

足場を設置することなく、建物の外壁を調査できるため、コスト削減が期待できます。さらに、足場の設置や解体が不要なため、作業期間を短縮できるという利点もあります。この方法は、特に高い位置や狭いスペースでの調査に適しており、外壁打診調査の効率性を高める手段として注目されています。

サーモグラフィを使った赤外線調査

サーモグラフィによる赤外線調査は、外壁の熱分布を捉えることで、タイルの浮きの原因となる温度差を特定する手法です。

地上から、または最近ではドローンを用いた赤外線カメラで撮影を行います。この方法は、特にコスト面で有利であり、外壁調査において徐々に普及しつつあります。ただし、調査の精度に関しては、伝統的な打診調査に比べるとやや劣る面があるため、状況に応じた適切な方法の選択が重要です。

外壁打診調査ならロープアクセスがおすすめ!

外壁打診調査ならロープアクセスがおすすめです。その魅力をお伝えします。

ロープアクセスとは?

ロープアクセスは、特殊なロープとハーネスを使用して高所での作業を行う技術です。

この方法は、建築業界やメンテナンス業界で広く採用されています。業者は安全装置を完備した上で、建物の外壁などの高い場所に直接アクセスし、必要な作業を行います。ロープアクセスの最大の特徴は、足場の設置が不要なため、作業の効率性とコストパフォーマンスが高いことです。

ロープアクセスの魅力

足場代がかからないのでコストが低い

ロープアクセスの一番の魅力は、そのコスト効率の良さにあります。

従来の足場を使用する方法に比べて、ロープアクセスは足場の設置や解体にかかる費用が不要です。これにより、外壁打診調査などの工事費用を大幅に削減できます。特に高層ビルや複雑な構造を持つ建物において、この方法は経済的な選択となります。

足場を架けないので防犯性が高い

ロープアクセスのもう一つの大きな利点は、防犯性の向上です。

足場を設置すると、それが無許可の侵入者にとって便利な「道具」となることがあります。しかし、ロープアクセスを使用する場合、作業終了後にはロープやその他の機材が撤去されるため、侵入者に利用されるリスクが極めて低くなります。これにより、建物のセキュリティを維持する上で大きなメリットをもたらします。

足場を架けないので工期が短い

ロープアクセスのもうひとつの大きな魅力は、工期の短縮です。

足場の設置や解体には時間がかかりますが、ロープアクセスならばその必要がありません。作業開始から完了までの時間が大幅に短縮されるため、建物の利用者や住民にとっての負担軽減にもつながります。速やかな作業完了は、ビジネスの効率化や住環境の改善にも寄与します。

ロープアクセスのことならユニースにお任せください

外壁打診調査の義務化は、特定の建築物において実施されますが、すべての建物に適用されるわけではありません。しかし、建物の安全性を維持するためには、定期的な外壁調査が非常に重要です。

この点で、ユニースの提供するロープアクセスによる外壁打診調査サービスは、スピードとコストパフォーマンスの両面で優れた選択肢となります。

 

ユニースでは、足場を使用せずに外壁全体の調査を行うことができます。これにより、工期の短縮が可能であり、経済的な負担も軽減されます。また、同社の技術者は高所作業に関する厳しい訓練を受けており、安全対策にも優れています。これにより、作業中の事故やトラブルのリスクが最小限に抑えられます。

 

ユニースを利用することで、建物の状態を正確に把握し、その健全性を長期にわたって保つための適切なアドバイスと詳細な報告書を得ることができます。安全で効率的な外壁打診調査をご検討の際は、ぜひユニースのサービスをお試しください。

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