マンションの外壁メンテナンスが重要な理由とは?方法や補修タイミングまで解説!
コラム 2024.4.10
マンションの美観を保つためには、外壁のメンテナンスが欠かせません。しかし、高額な修繕費用や長期間の工事が必要なのではといった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マンションの外壁メンテナンスがなぜ重要なのか、そして最適な補修タイミングまで分かりやすくご紹介します。美しい外観を維持し、マンションの価値を高めるための秘訣を、ぜひこの機会に掴んでください。
マンションの外壁メンテナンスが重要な理由とは?
マンションの外壁メンテナンスの必要性は、その影響が多岐にわたるため、非常に重要です。この記事では、その具体的な理由を深掘りしていきます。
安全にかかわる部分だから
マンションの外壁は、住人の安全を守る重要な役割を担っています。外壁の劣化が進むと、ひび割れや剥がれが生じ、最悪の場合、落下する恐れもあります。これらは直接的な安全リスクとなり得るため、定期的なメンテナンスによりこれらの問題を未然に防ぐことが重要です。
外壁のメンテナンスを行うことで、マンションの安全性を高め、住人が安心して生活できる環境を維持することができます。
入居者数に影響する部分だから
外壁の見た目は、マンションに対する第一印象を大きく左右します。外壁が汚れていたり、劣化が目立つと、マンションの魅力が低下し、新規の入居者を惹きつけることが難しくなります。
特に賃貸マンションの場合、外壁の状態は入居希望者の判断基準の一つとなり、結果として入居者数に大きな影響を及ぼします。定期的な外壁メンテナンスにより、マンションの魅力を維持し、安定した入居率を確保することが可能です。
資産価値を維持するためにも必要だから
外壁メンテナンスは、マンションの資産価値を維持する上でも重要な役割を果たします。外壁の見た目が美しいと、建物全体の価値が高まります。
さらに、定期的なメンテナンスは、外壁だけでなく建物全体の耐久性を向上させ、長期的に資産価値を保つことに寄与します。これにより、将来的な売却や賃貸の際に、有利な条件で取引が可能になるため、資産としての価値を長く維持することができるのです。
マンションの外壁メンテナンスをしなかったらどうなってしまうのか
外壁メンテナンスを怠ると、マンションにとって深刻な影響が生じます。ここでは、その具体的な問題点を解説します。
美観の悪化
外壁のメンテナンスを怠ると、マンションの外観が著しく損なわれます。塗装が劣化し、汚れや色褪せが目立つようになると、建物全体の印象が悪くなります。美観が損ねられると、マンションの魅力が減少し、新しい入居者を引きつける力も弱まります。
外壁の状態は、マンションのイメージに直結するため、定期的なメンテナンスによって美観を維持することが重要です。
雨漏りやそれに伴う腐食の進行
外壁のメンテナンスを怠った結果、雨漏りや建物の構造部分の腐食が進行するリスクが高まります。外壁の細かな亀裂や損傷は、見過ごされがちですが、そこから水分が侵入し、内部の鉄骨や木材を腐食させる原因となります。
これはマンションの耐久性を低下させ、最悪の場合、住居者の安全に直接的な危険を及ぼすことにもつながります。
修繕費用の増加
メンテナンスを怠った外壁は、小さな問題が大きな修繕作業を必要とする問題に発展しやすいです。外壁の初期の損傷は比較的安価で修復可能ですが、放置することで損傷が広がり、最終的には高額な修繕費用を要することになります。
特に、大規模なマンションでは、修繕費用が家計に大きな負担を及ぼす可能性があります。計画的なメンテナンスにより、これらのコストを抑え、マンションの価値を維持することが可能です。
マンションの外壁のメンテナンスの方法
マンションの外壁メンテナンスには、さまざまな方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
部分補修
外壁に局所的なダメージが見られる場合、部分補修が適切な対応策となります。例えば、タイルが一部剥がれている場合やひび割れが発生している場合は、その部分だけを対象に補修作業を行います。この方法では、損傷した部分を取り除き、下地を整えた後に新しい材料を適用します。
タイルの場合は再固定が必要ですが、塗装の場合は高圧洗浄後に塗り直しを行うことが一般的です。部分補修は比較的短期間で完了し、マンションの外壁を迅速に修復することができます。
大規模修繕
マンションの外壁が広範囲にわたって損傷している場合や、定期的な大規模なメンテナンスが必要な時は、全体的な外壁の修繕を行います。この工程には、まず建物全体の詳細な検査を実施し、修繕が必要な箇所を特定することから始まります。
その後、足場を組み、広範囲にわたる修繕作業を行います。これには、剥がれやひび割れの修復、塗装の更新、防水処理などが含まれることが多く、全体の機能性と美観を向上させることができます。
マンションの外壁メンテナンスの種類
マンションの外壁メンテナンスには、様々な方法があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
外壁塗装
外壁塗装は、マンションの美観を保ち、建物を長持ちさせるために非常に重要なメンテナンス方法です。塗料の種類にはアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などがあり、それぞれ耐久性や耐候性に優れた特徴を持っています。塗装は塗膜の劣化、浮き、剥がれが見られる場合や、鉄部のサビ防止を目的として行われます。適切な塗料選びと施工により、マンションの外壁を長期間保護し、資産価値を維持することができます。
タイル補修
タイル補修は、特にタイルが使用されているマンションにおいて重要です。タイルの浮きや剥がれ、ひび割れなどが発生した場合、見た目の問題だけでなく、水の侵入を許して建物の内部構造を損なう恐れがあります。
タイル補修では、損傷したタイルを取り除き、新しいタイルを適切に取り付けることで、外壁の機能性と美観を回復させます。このプロセスには、目視チェックや打音検査を行い、最適な補修方法を選択する専門的な技術が求められます。
コンクリート補修
コンクリート補修は、マンションの外壁の耐久性を保つために不可欠です。経年によるひび割れや腐食を放置すると、鉄筋の錆や構造的な問題を引き起こす可能性があります。
エポキシ樹脂を低圧で注入する方法や、Uカットで損傷部分を削り取って補修する方法があります。また、コンクリートの中性化を防ぐ処理を行うことで、内部の鉄骨や鉄筋の長期的な保護が可能になります。
外壁洗浄
外壁洗浄は、マンションの外壁メンテナンスでは欠かせないプロセスです。時間と共に外壁に蓄積される汚れやカビ、雨ジミは、見た目の悪化だけでなく、塗装の剥がれやさらなる損傷の原因となります。
高圧洗浄は、これらの汚れを効果的に除去し、外壁の美観を回復させる手法です。特に、塗装やタイル補修工事の前に行うことで、メンテナンスの品質と持続性を大きく向上させることができます。
マンションの外壁を補修すべきタイミングとは?
マンションの外壁を補修すべきタイミングを知ることは、建物を長持ちさせるために非常に重要です。ここでは、その重要なタイミングを紹介します。
10年ごとの点検のタイミング
一般的に、マンションの外壁メンテナンスは新築から約10年ごとに行うのが一つの目安とされています。これは、外壁材の種類や建物の状況により異なることもありますが、定期的な点検により早期の劣化を発見し、適切な時期に補修を行うことができます。
10年という期間は、多くの外壁材料がその耐用年数の限界に近づき始めるタイミングであり、色あせや塗膜の劣化など、外壁に何らかのサインが見え始めるころです。
マンションの外壁劣化の症状
タイルの浮きや剥がれ
マンションの外壁に使用されるタイルは、温度変化による膨張や収縮を繰り返すことで劣化し、浮きや剥がれが生じることがあります。施工時の圧着不足やプライマー塗布の不備も原因となることがあります。
台風などの直接的な衝撃による欠損も見られる場合があります。これらの症状が見られたら、外壁メンテナンスのタイミングと考えてください。
ひび割れ
外壁に見られるひび割れも、劣化の兆候です。0.3mm以下の細かいひびはヘアークラックと呼ばれ、0.3mm以上のものは構造クラックとされます。
特に構造クラックは深刻な問題を示唆しており、コーキング剤での補修や塗装前の下地処理が必要になることがあります。ひび割れを放置すると、建物内部への水の侵入を許し、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。
チョーキング
チョーキングは、外壁塗膜の劣化が進んでいる状態を指します。外壁に手を触れた際に白い粉が手に付く場合、塗膜が劣化している証拠です。この現象が見られたら、塗り替えを検討するべきサインとなります。
チョーキングを放置すると、外壁の防水性が低下し、建物内部への水分侵入のリスクが高まります。塗り替えによって外壁を保護し、さらなる劣化を防ぐ必要があります。
コーキングの劣化
コーキング材は、外壁の隙間を埋めるために使用され、防水性や気密性を保つ役割を果たします。コーキング材が硬化したり割れたりしている場合は、外壁の劣化が進んでいる可能性があります。
劣化したコーキング材は、水漏れや空気の漏れを引き起こすため、見つけ次第、補修や交換を行う必要があります。コーキングの劣化は、外壁メンテナンスの重要なサインの一つです。
マンションの外壁の調査や補修ならロープアクセスのユニースにお任せください!
マンションの外壁は、時間と共に様々な劣化のサインを見せます。タイルの浮きや剥がれ、ひび割れ、チョーキング、コーキングの劣化など、これらの症状は建物の寿命を縮め、美観を損ねる原因となります。
そこでおすすめしたいのが、ロープアクセス技術を駆使したユニースのサービスです。ユニースでは、ロープアクセスによる外壁調査を通じて、細かく外装の状態を確認し、問題がある箇所を詳細に記録します。調査結果は写真撮影を含めてデータ化され、お客様にわかりやすい報告書として提供されます。
ロープアクセスによる調査は、仮設足場を使用する方法に比べてコストを大幅に削減できるだけでなく、居住者の閉塞感を軽減し、迅速かつ柔軟に対応可能なメリットがあります。専門的な技術と豊富な経験を持つユニースが、お客様の大切なマンションを守り、その価値を長期にわたって維持するお手伝いをいたします。
マンションの外壁メンテナンスを検討されている方は、ユニースにお問い合わせください。