外壁タイルの経年劣化に注意 メンテナンスの目安や放置の危険性を紹介

   

コラム, 外壁タイル調査, 外壁修繕

外壁タイルは美しいだけでなく、耐久性にも優れています。しかし、外壁タイルの経年劣化は避けられない問題です。

壁の色が変わってきた、割れや欠けが見られるようになった、といったサインに早めに気づかないと、後から大きなトラブルが発生し、多額の修理費用がかかる可能性があります。では、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?また、劣化を放置すると一体何が起こるのでしょう?

この記事では、外壁タイルの経年劣化にどう対処すべきか、メンテナンスの目安と放置の危険性についてわかりやすく解説します。劣化が進むと外観はもちろん、家全体の構造にも影響を与える可能性があるため、適切なケアが必要です。

この記事を読むことで、お住まいの外壁タイルがいつ劣化し始めるのか、どのような手段で予防・対策が可能なのかを学び、長持ちさせるための知識を手に入れることができます。ぜひ最後までお読みください。

外壁タイルの経年劣化の目安はどれくらい?

外壁タイルの経年劣化の目安について解説していきます。

外壁タイルの耐用年数

外壁タイルの平均的な寿命は約20年から30年とされています。

定期的な専門家によるメンテナンスが行われれば、30年以上の耐用年数も十分に見込めます。ただし、タイルだけでなく、接着剤やコーキング剤(シーリング)の寿命も考慮する必要があります。

一般に用いられる官民仕様の接着剤は、平均で20年ほどの耐久性があります。コーキング剤の場合は、多くのものが5年から10年の耐用年数があります。

これらの材料もタイルと同時にメンテナンスや交換を行うことが、外壁タイルの長寿命化につながります。

タイルの浮き率の目安

「浮き率」は、外壁タイルが年月とともに浮いてくる面積を、壁全体の面積で割って算出される数値です。以下の数値を超えた場合は施工不良とみなされるため、早急な対処が必要です。

  • 5年以内:浮き率が0%以上
  • 5年超10年以内:浮き率が3%以上
  • 10年超15年以内:浮き率が5%以上
  • 15年超20年以内:浮き率が10%以上

この目安を参考に定期的なチェックを行うことで、タイルの健康状態を把握し、必要なメンテナンスを計画することができます。

外壁タイルのメンテナンスの頻度やタイミングについて

外壁タイルのメンテナンスの頻度やタイミングについて解説していきます。

外壁タイルのメンテナンス周期はどれくらい?

外壁タイルのメンテナンス周期は、10年に1回が一般的とされています。

外壁タイルそのものは頻繁に交換する必要がないほど耐久性がありますが、気になるのはタイルとタイルが接触する箇所。この部分は気候の影響を受けると、徐々に劣化してしまいます。

10年ごとに専門の業者による詳細な点検と必要な修繕を行うことで、外壁タイルの長寿命を保ち、美観を維持することが可能です。

外壁タイルのメンテナンスが必要な状態

タイルの浮き

外壁のタイルがちょっと盛り上がっている、いわゆる「浮き」状態になっている場合、すぐにメンテナンスが必要です。最もよくある原因は、施工段階での接着が不十分だった場合です。

この「浮き」状態を放置すると、隙間から雨や埃が侵入するリスクが高まります。そうなると、その影響は隣接するタイルや建物全体にも広がってしまい、最悪の場合、大きな修繕が必要になることも。

早めの発見と対応が何より大切です。

コーキングの剥離や割れ

コーキングとは、タイル同士やタイルと他の建材との接着部分に使われる材料です。時間の経過や外的要因により、剥がれたり割れたりすることがあります。

特に地震が起きた後は要注意。コーキングは建物の振動を吸収する役割もありますが、強い揺れによってヒビが入る場合もあります。ヒビや割れが見つかったら、1年から2年以内に修理を行いましょう。放置すると、タイル自体にもダメージが及び、より大きな修繕が必要になる可能性もあります。

ヒビや剥がれを発見したら、早めの対処がおすすめです。

タイルのひび割れ

外壁タイルは通常、耐久性と耐震性に優れています。しかし、地震や強い衝撃があった場合、ひび割れが出ることがあります。

特に冬季には凍結と解凍の繰り返しで、ひび割れがさらに拡大する危険性もあります。水が凍って膨張すると、ひび割れはより深刻な状態に陥り、結局は外壁そのものの寿命を縮めてしまいます。

このような問題を未然に防ぐためにも、ひび割れを発見したら速やかに専門の業者に相談し、必要であればタイルの交換を行ってください。

汚れの付着

外壁タイルの美しい見た目を長持ちさせるには、定期的な洗浄が不可欠です。基本的なお手入れとしては、水洗いで十分です。これを年に一回行うだけでも、タイルの美観を維持できます。

ただし、あまりに汚れがひどい場合や、特に目地のモルタルが溶け出してきたような状態では、専門の業者に依頼することをおすすめします。モルタルが溶け出すと、その部分が劣化している可能性が高く、素人の手には負えません。

専門の洗浄剤や機器を使ってしっかりと洗浄してもらうことで、長期間美しさを保つことが可能です。

外壁タイルの劣化は事故に繋がる恐れも 定期的なメンテナンスが必須

外壁タイルの劣化は事故に繋がる恐れもあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。外壁タイルが劣化する原因についてもお伝えしていきます。

タイルが劣化する原因

経年による劣化

年月が流れると、外壁タイルやその下地となるコンクリートも自然に劣化します。この結果、タイルの接着力が弱まり、浮きが発生する可能性があります。

時折、浮きがないか確認し、問題が見つかったら早めのメンテナンスを行いましょう。経年劣化は避けられない現象ですが、定期的なチェックと適切な修繕で、より長い期間、美しい状態を保てます。

温度・湿度の差

日常的な気温や湿度の変動も、外壁タイルに影響を与えます。

温度が変わることでタイルは膨張と収縮を繰り返し、これが接着力の低下につながります。また、湿度が高いとタイル目地から水分を吸収し、これも膨張と収縮を引き起こします。

こういった自然な環境変化によって、タイルの浮きや他の問題が起きる場合があります。

地震

地震は外壁タイルにとって大きな敵です。地震の揺れによって建物自体が変形する可能性があり、それがタイルの接着力を低下させてしまいます。

特に日本のような地震が多い地域では、地震対策としての定期的な点検が非常に重要です。揺れによるダメージを最小限に抑えるため、耐震性のある材料や施工方法を選ぶこともおすすめです。

凍結と融解

冬季には、ひび割れから浸入した水分が凍結・融解を繰り返すことで、タイルの付着力が失われる場合があります。
これは特に寒冷地での問題となることが多く、冬が近づく前のしっかりとしたメンテナンスが重要です。

凍結と融解による影響を防ぐために、防水性の高い材料や施工方法を選ぶとよいでしょう。

劣化を放置するとタイルが剥落する可能性も

外壁タイルは時間や自然の力によって劣化していきます。

特に長い期間メンテナンスを怠ると、タイルとその下地であるモルタルとの間に微細な隙間が形成されることがあります。このような隙間が放置されると、時間が経つにつれてその隙間は拡大し、最終的にはタイルが剥がれ落ちる危険が生じます。

落下したタイルは通行人や隣接する建物に被害を与える可能性もあり、極めて危険です。

剥落を防ぐには定期的なメンテナンスが必要

タイルの剥落を未然に防ぐためには、タイルとモルタルの接着面をしっかりと維持する必要があります。

もちろん、早めに専門業者に修理を依頼することも重要ですが、その前にどれほど劣化が進んでいるのかをしっかり確認しましょう。定期的な点検を行い、タイルの劣化状態を確認することで、適切な修繕方法を選び、長持ちする修繕を行うことができます。

これにより、建物全体の寿命を延ばし、事故やトラブルを防ぐことができます。

外壁タイルは定期的に調査・メンテナンスを!

外壁タイルは定期的に調査・メンテナンスを行いましょう。以下では、調査・メンテナンスの際におすすめなロープアクセスについて解説していきます。

外壁タイルの調査・メンテナンスにはロープアクセスがおすすめ

外壁タイルのメンテナンスにおいて、ロープアクセスは非常に効率的な方法です。

専門の技術を持つ作業員が、屋根や屋上からロープを使って外壁にアクセスし、必要な調査や修理を行います。この方法の最大の利点は、足場の設置が不要であることです。そのため、コストが低く抑えられます。さらに、レスキュー活動で使用される高度な技術を採用しているため、安全性も非常に高いです。

ロープアクセスの魅力

コストが低い

ロープアクセスを採用する最大のメリットは、その低コストです。

足場の組み立てや高所作業車、橋梁点検車などが不要になりますから、費用の削減が大きく期待できます。特に大規模な建物に対して全面的な調査やメンテナンスが必要な場合、費用効果が非常に高いです。

工期が短い

ロープアクセスのもう一つの長所は、工期の短縮ができることです。

足場を設置したり撤去したりする時間が省けるため、作業はよりスムーズに進みます。専門の技術を持つ作業員が効率よく動けるため、作業期間も短くなります。

特に緊急の修繕が必要な場合や、住民への影響を最小限にしたい場合には、ロープアクセスが非常に便利です。

安全性も高い

ロープアクセスは、安全性も高いです。

この方法は欧米での高所作業の主流となっており、日本でも大手建設会社や公共プロジェクトでの採用が増えています。作業員の安全性がしっかりと確保されているので、安心してメンテナンスや調査を依頼できます。

外壁タイルの調査・メンテナンスならユニースにお任せください

今回の記事では、外壁タイルのメンテナンスの目安や放置する危険性について解説してきました。

外壁タイルは耐久性が高いものですが、やはり経年劣化は避けられません。10年に1度は定期的に調査を行い、安全性を保つ必要があります。

外壁の調査やメンテナンスが必要なら、ユニースがおすすめです。

ユニースはロープアクセスという先進技術を活用して、効率的で費用対効果の高い調査を行います。足場の設置は不要で、それにより作業が迅速に進むため、調査期間も短くて済みます。

さらに、ユニースは安全性にも優れています。当社の作業員は厳格なトレーニングを経ており、高所での作業でもその技術力は信頼できるものです。安全第一の方針を徹底しており、作業中の事故やトラブルのリスクは極めて低いです。

当社は専門的な知識と豊富な経験に基づいて、精密な調査とアドバイスを提供します。報告書も詳細でわかりやすく、建物の健全性をしっかりと確保する手助けをいたします。

外壁タイルの調査・メンテナンスなら、ユニースにお任せください。

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