鉄骨階段の補修はどうする?放置は危険!

   

コラム

アパートやマンションなどに設置されている鉄骨階段は定期的な点検や補修が必要です。知らないうちに錆が広がっていたり劣化していたりして危険な状態になってしまわないように注意が必要なのです。そこで今回の記事では鉄骨階段の補修について、寿命や補修方法、放置の危険性などを詳しくご紹介します。

鉄骨階段の寿命は?

鉄骨階段の寿命は15~20年程度

設置場所にもよりますが、鉄骨階段は基本的に15〜20年程度で劣化します。鉄は錆びやすい性質を持っていますので、こまめに塗装を塗りなおす必要があるのです。そのためメンテナンスは5年程度周期で行うと良いでしょう。定期的なメンテナンスが長持ちにつながります。

また、非常階段等として使われている鉄骨階段は普段目にすることが少ないので、劣化に気が付きにくい傾向があります。非常時に鉄骨階段の異常に気付いても間に合いません。定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

 

屋外の鉄骨階段は必ず劣化する

鉄骨階段の設置場所によって劣化のスピードが異なりますが、特に屋外に設置されているものは直射日光や雨風にさらされているので必ず劣化します。また、日射が強い地域や、雨風の多い地域、潮風の当たる沿岸部等では劣化が早い傾向があります。これらの地域に当てはまる場合はより一層定期的なメンテナンスが必要です。

 

鉄骨階段の補修方法

ケレン(下地処理)

鉄骨階段を補修する際は下地の処理がとても重要です。というのも、剝がれかけている元の塗料の上にそのまま塗装しても剥がれやすくなってしまうからです。そのため、ケレンという処理を行います。まずはもとの塗装を剥がしたあとに錆をしっかりと落とします。錆が残っていると広がってしまうので残さず落とさなければいけません。その後、新たに塗る塗料が密着しやすくなるように細かい傷をつける作業を行います。

 

下塗り(錆止め塗装)

ケレンの工程の後は、下塗りを行います。下塗りでは、錆止めの効果がある塗料を使います。この塗料をはさむことで、金属部分が錆の原因である水分や酸素と触れるのを防ぐことができるのです。また、この下地の厚みも劣化に関わりますので量を工夫して塗る必要があります。他にも、この上に塗る仕上げの塗料の発色や仕上がりを綺麗にするという効果もあります。

 

上塗り(仕上げ塗装)

下塗りが完了したら、仕上げとして中塗りと上塗りを行います。ポイントとして中塗りが完全に乾いてから上塗りを行うことで、密着しやすくなり劣化しにくくなります。また、下塗りも合わせて3回塗装を行うことで耐久性をあげることができます。2回塗りで終わらせてしまう業者さんもいますが、3回塗ったほうが強度が高まりますので下塗り、中塗り、上塗りの3回の塗装をする業者を選ぶことをおすすめします。

鉄骨階段の劣化を放置すると起こること

見栄えの悪化、触ると汚れる

塗膜が剥がれて錆びてしまった鉄骨階段は見栄えが悪くなります。また、錆を手で触ったり、その手が衣服についたりすると汚れてしまいます。他にも、錆を触った手で別の場所を触るとそこからも錆が広がることもあります。人の手には鉄にとって良くない汗や塩分が付着しているからです。

 

錆がどんどんと広がる

錆は一度発生するとそこから周りに広がっていきます。また、内部深くに錆が進行しているケースもあります。確かに少しの錆ならば通常通り階段を使うこともできますが、放置しておくと悪化してしまいます。一気に塗膜が剥がれることもありますので、早めのメンテナンスが必要です。

 

最悪の場合鉄骨が崩れることも

錆の発生を放置したことで錆が内部で進行してしまうと、踏板が落ちたり柱が折れたりすることがあります。錆は見た目の面はもちろんのこと安全面でも早めの対処が必要なのです。何かあってからでは間に合いません。大きな事故が起こらないように適切な管理を行う必要があります。

 

ビル・マンションなど鉄骨階段の補修はロープアクセスがおすすめです

今回の記事では、鉄骨階段の補修について詳しくご紹介しました。鉄骨階段は屋外に設置されていることも多く、必ず劣化してしまいます。劣化の放置は見栄えの悪化だけでなく、錆が悪化したり階段が危険な状態になったりと安全面にも影響がでます。定期的なメンテナンスを行うことで安全にそして長く使えるようにしましょう。

 

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