マンションの鉄部塗装の重要性 マンションの鉄部塗装にはロープアクセスをおすすめします
コラム 2022.12.15
東京赤羽を拠点に外壁調査、外壁補修、外壁塗装を行う株式会社ユニースです。
突然ですが、マンションの「鉄部」を知っていますか。マンションの鉄部とは、その名の通りマンションを構成する要素のうち「鉄」でできている部分のことです。あまり意識することはないですが、鉄部は意外と多く存在しています。
そこで今回は、マンションの鉄部についてどのようなものがあるのか確認し、さらに鉄部のメンテナンス方法の一つである「鉄部塗装」の必要性などについてお話ししていきます。
マンションの「鉄部」とはどこか
マンションの鉄部として、以下のような部分が挙げられます。
・玄関の扉や枠
・エレベーターの扉や枠
・メーターボックス
・消火栓ボックス
・非常階段
・手すり
・駐輪場
・防火扉
・避雷針
・給水管
マンションごとに違いはありますが、一般的にこれらの部分には鉄が使われていることが多いので、これらは「鉄部」と呼ばれています。
鉄部塗装が必要な理由
見た目の回復
鉄部の劣化はダイレクトに見た目にあらわれます。鉄部のひび割れや剥がれからは錆が発生し、「汚い」「みすぼらしい」という印象に繋がります。手入れの行き届いていないマンションはネガテイブなイメージを持たれてしまうので、鉄部塗装によって見た目を回復することによって本来のイメージを取り戻します。
錆からの保護
鉄部の塗装には錆と腐食からの保護という重要な役割があります。錆や腐食による劣化によって鉄部の強度が落ちてしまうので、手すりや非常階段など強度が必要な部分の錆や腐食には特に気をつけなくてはいけません。錆や腐食からの保護という意味でも、鉄部の塗装は必要です。
安全性の確保
鉄部の塗装によってマンションの安全性も確保されます。手すりや非常階段など荷重がかかる部分の安全性だけではなく、防火扉やエレベーターなどの劣化も安全性に直接影響するので、定期的なメンテナンスが必要です。
どれくらいの周期で鉄部塗装を行うべき？
基本的には約5年周期
鉄部塗装のメンテナンス周期は約5年と言われ、10〜15年周期と言われている外壁塗装よりも短い周期となっています。もともと鉄は錆びやすい性質であり、さらに少しのひび割れや剥がれからあっという間に錆が発生するので、まめに塗り直すことをおすすめします。
劣化速度は環境により異なる
鉄部の劣化速度は、マンションの立地環境によって異なります。鉄部の劣化は直射日光や雨風によって進行するので、日射が強い地域や雨が多い地域などでは劣化速度が速い傾向にあります。また、沿岸部においても海風による塩害などで劣化速度が速くなります。
鉄部塗装工事の流れ
ケレン
塗料を塗る前に表面に付着している汚れや異物を除去し、下地をきれいにする作業のことをケレンと言います。汚れだけではなく、必要に応じて古い塗膜や錆・汚れ等も落とします。さらに、表面に細かな傷をつける（目荒しする）ことにより塗料の付着を強くします。
下塗り
下塗りをして、錆止めをします。錆止め用の塗料を全面に塗ります。この工程は鉄部塗装で重要な役割を担っています。
中塗り・上塗り
下塗りによって下地ができあがったら、本塗りとして中塗りと上塗りをします。中塗りが完全に乾いたら、仕上げとなる上塗りをします。下塗りから合わせて３回塗装を重ねることによって、耐久性のある塗膜が完成します。
マンションの鉄部塗装でチェックすべきポイント
施工の流れはしっかりと行われているか
鉄部塗装工事の流れを先述しましたが、実際の施工がこの通りに行われているかチェックしましょう。下塗り、中塗り、上塗りと３回の塗装は多いと感じるかもしれませんが、いずれも必要な工程なので省略することはできません。ケレン作業も含めて適切なプロセスが踏まれているか確認しましょう。
長期修繕計画と合った耐久年数の材料が使われているか
鉄部塗装工事の周期はマンションの大規模修繕工事よりも短いので、大規模修繕工事のタイミング以外で鉄部塗装工事だけを行うこともあります。しかし、周期的に全くバラバラにならないように、可能な限り工事を重ねられるところは重ねて行うようにします。その際、塗料の耐用年数なども考慮に入れて塗料を選び、塗り直し周期に合わせることによって耐用年数がまだ十分にある塗料を無駄にするようなことがないようにしましょう。
塗布量が守られているか
塗料ごとに適切な塗布量がメーカーによって定められています。適切な塗布量で塗装することによって本来の効能を発揮するので、鉄部塗装の際に決められた塗布量が守られているかどうかチェックしましょう。
階段など安全にかかわる一部鉄部塗装はロープアクセスがおすすめです
鉄部塗装の周期は大規模修繕の周期よりも短いので、鉄部塗装だけを単体でやる時はコストを抑えることも重要な課題となっています。鉄部の塗装は短時間・短期間で終わるものがほとんどなので、わざわざ足場を組むよりもロープアクセスで行うことがおすすめです。
ユニースでは鉄部塗装のような部分補修から大規模修繕に付随する調査や外壁補修まで、外壁に関する幅広い作業をロープアクセスにて行っております。作業スタッフに関してもロープアクセスの技術力を備えていることはもちろんですが、雨漏り診断士や施工管理技士などの資格保有者でもあるので、高い専門性を持って作業にあたることができます。
タワーマンションの鉄部塗装、大規模修繕を考えているオーナーの皆様、管理会社の皆様は、是非お気軽にお問合せ下さい。