ビルの外壁ひび割れに注意! ひび割れの原因、放置するリスクを解説

   

コラム

ビルの壁に思わぬひび割れを見てられたことはありませんか?遅かれ早かれ放置しないで、業者に相談をして対処しましょう。

今回は、ビルの外壁にあるひび割れについて、その種類、発生原因、放置することのリスク、修理方法までご紹介いたします。

 

ビルのひび割れの種類

ヘアクラック

ヘアクラック(髪の毛の細さほどのひび)は、外壁やコンクリートのひび割れのうち幅0.3mm以下で深さ4.0mm以下の細かいひび割れのことを指します。塗装劣化をしているだけの場合が多く、ひび割れから水も浸透はしていない状態ですが、ひびの幅が大きくなる前に対処する必要があります。

構造クラック

0.3mm以上の幅を持つクラックで、外部から水が浸透しやすく建物内の構造に影響を及ぼす可能性のある深刻なひび割れを指します。

目安としては、ひびの幅が1.0mm以下なら、業者に頼らなくても個人的にホームセンターやネット通販で道具を購入して補修することも可能です。しかし、1.0mm以上であれば、既に内部に水が浸透している可能性があり、早急に施工会社などの専門業者に調査を依頼する必要があります。

どちらも基本的には放置せずに修繕すべき

ビルのひび割れを見つけたら、放置をせずに対処しましょう。そのときに、幅が0.3mm以内(0.3mmのシャーペンの芯の太さかテレホンカードの厚み)かどうかや長さはどのくらいなのか、ひび割れの箇所はどこかなどを確認する必要があります。

特に、基礎や梁、柱のような建物の構造を支えている部分に近い場所でひび割れが起こっていたら、早急に修繕しましょう。放置をすると、目に見えない構造部分から錆や腐食が起こり、建物の耐久性が落ちてしまいます。

ビルの壁がひび割れる原因

経年劣化

ビルの壁にひび割れが起こる原因として、建物の素材の経年劣化が挙げられます。外壁塗装は一般的に平均10〜15年程度の寿命を迎え、その後再塗装が必要になります。

特に、モルタルやコンクリートなど水分を含んだ外壁材が、長年の乾燥によってひび割れを生じることがあります。また、外壁の表面を覆っている塗膜が乾燥によってひび割れを生じてしまいます。

紫外線

紫外線も、ビルの壁のひび割れの原因となります。紫外線は、外壁塗装や外壁材の劣化を促してしまいます。例えば、外壁の塗料のほかに、サイディングボードやタイルなどのつなぎ目に用いられるコーキング材やシーリング材が、紫外線によって劣化し、ひび割れにつながることがあります。

設計・施工ミス

ビルの壁にひび割れが生じる原因としては、外壁塗装業者が手抜き工事を行った場合もあります。具体的には、設計ミスによってビルの特定の箇所に力が加わり続け、ビルの壁が耐え切れず、ひび割れることがあります。

例えば、モルタルが一度乾燥してから再度塗装したり、塩化ビニール系素材とモルタルを組み合わせて使ってしまったりしたときに一体化せずに、ひび割れが生じることがあります。

地震や地盤沈下

地震の揺れによって発生した力に、コンクリートやモルタル、タイルなどの外壁材が耐えきれずひび割れが生じる場合もあります。

具体的には、サイディングボードやタイルなどのつなぎ目をふさぐ目地が、地震などの揺れに耐えきれず、ひび割れが生じます。

また、地盤沈下によってもビルの特定の箇所に大きな力が加わり続けることで、壁にひびが入ってしまうこともあります。特に、埋立地の上に建設されたビルに多く見られます。

放置をすると、ビルが傾き倒壊する恐れがあるため、ビルの建て替えだけでなく地盤の改良が必要になります。

 

ビルの壁のひび割れは放置NG 放置するリスク

より大きなひびになる恐れ

ビルのひび割れを放置すると、最初は浅く幅の小さいものでも深く広範囲に及んでしまいます。例えば、雨水が入り込んで、外壁材が腐食してしまうと、建物の強度が低下し、震度5強にも満たない地震で損壊する恐れもあります。

特に、基礎に近い部分に大きな部分があるときは、早急に補修が必要になります。

雨漏りが起きる恐れ

ビルのひび割れは、雨漏りの原因の一つにもなり得ます。例えば、外壁のひび割れから雨水が張り込むことで、屋内に湿気がこもり、内壁にシミやカビが発生して悪臭を放つこともあります。屋内での快適な生活を守るためにも、ひび割れの早急な補修をして、雨漏り対策をしておきましょう。

建物の資産価値が落ちる恐れ

ビルの壁のひび割れを放置するリスクの一つとして、建物の資産価値が下がることがあります。ひび割れを放置したビルは、管理が行き届いていない印象を与えるため、美観を損ない、不動産における評価額も低くなりやすいです。評価額が下がってしまうと、希望額での売却や賃貸に出したいものの入居者が集まらないこと、売却や賃貸が不可能なビルを所有し続けるデメリットなどもあります。

 

ビルのひび割れを修理する方法

外壁塗装

ビルの壁にできたひび割れでもヘアクラック程度のものなら、外壁の再塗装で綺麗に補修することができます。

外壁塗装のやり直しにおいては、ひび割れだけでなく、色あせなども同時に補修が可能で、建物の美観を向上させるうえでも、新築のような見た目に仕上げられます。

コーキング材で修繕

外壁塗装のやり直しが効かない場合、コーキング材で埋める方法でひび割れを補修する方法があります。コーキング材で埋めることによってひび割れを広げないようにすることが可能で、シンプルな工法で工期が短く、保守費用も安価であることが大きな利点となっています。

ただし、コーキング材で埋めた部分と周囲との違いが際立ち、ビルの美観を損ねる可能性があるため、注意が必要です。

外壁材の交換

ひび割れが基礎に近い部分になる場合、ひび割れが広いまたは深い場合、ひび割れ以外に外壁に損壊している箇所がある場合では、外壁材を交換することになります。外壁材の交換をするときには、大掛かりな工事となるため、工期が長引くことや補修費用が高くなることもあります。

 

ビルの外壁、部分的な補修ならロープアクセスがおすすめです

今回の記事では、ひび割れの種類やひび割れの発生原因、ひび割れを放置するリスク、ひび割れを修理する方法について、ご紹介しました。

外壁のひび割れの原因を放置すると、雨漏りや更なる損壊につながり、工事費用がかさむおそれがあります。そのため、早い段階から業者による調査と修繕が必要になります。

特に、外壁の部分的なひび割れのように一部だけど足場を組むほどの工事ではない場合にはロープアクセス工法で修繕するのがおすすめです。

ユニースでは、ロープアクセスを用いた工法で細部に至る細かいひび割れを見つけ、問題箇所の写真を含め充実した報告書によって、お客様のビルの現状をまとめることができます。

建物の壁のひび割れの修繕を速やかに行いたい方、ビルの資産価値を守りたい方は、是非お気軽にご相談ください。

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