ロープアクセスによる外壁塗装はお得なの?

   

コラム

東京赤羽を拠点に外壁調査、外壁補修、外壁塗装を行う株式会社ユニースです。

ビルやマンションの外壁塗装をする際、方法としては足場工法と無足場工法の2つに分かれますが、近年は無足場工法の認知度が上がり安全性も向上しているため、無足場工法を選択するオーナー様が増えております。足場工法では安定した足場が工事期間中に常にあるという安心感もありますが、足場を組む手間や工期がかかり、また建物がすっぽりと足場に覆われてしまうので入居者に閉塞感を与えてしまいます。

一方無足場工法は建物の形状に関係なくどのような場所にでも適用でき、足場を組む手間と工期が削減されるという点でも優れた工法になっています。そこで今回は無足場工法の中でも特にロープアクセスによる外壁塗装について、特徴やメリットなどをご紹介したいと思います。

ロープアクセスによる外壁塗装がオススメな現場ってあるの?

 近年は意匠性の高い複雑なデザインの建物が増えています。水平垂直が少なく曲面が多用されているような建物に足場を組むことは、大変な手間と工期がかかり費用もかさんでしまいます。このような建物の外壁塗装にはロープアクセスがオススメです。ロープアクセスでは吊元さえあればどんなところにもアプローチできるので、足場では到達できない隙間や狭所などのピンポイントの塗装も可能です。

またビルとビルの隙間が狭すぎて足場をかけられないような都心部でもロープアクセスが重宝されます。極端な話、ロープアクセスでは人一人入ることができる隙間があれば作業可能ということです。

他には縦に長い建物の外壁塗装にもロープアクセスは向いています。というのも、ロープアクセスによる塗装作業は動きが上から下への移動になるので、降りる本数を考えると縦に長い方が作業効率が断然良いのです。縦に長く横幅が狭い高層ビルなどに足場工法を適用させると、階の移動が頻繁になり作業がスムーズにはいかないですよね。

さらには外壁全体の塗装ではなく一部を塗装するような場合にもロープアクセスが適しています。作業箇所にピンポイントに留まって作業ができるので、わざわざ他の場所にも行けるような足場は必要ないのです。

こうやって見てみると、ほとんどの外壁塗装現場でロープアクセスが活躍しそうですね!

足場工法とロープアクセス、外壁塗装のやり方に違いはあるの?

 外壁塗装をする時の動きが違いますね。ロープアクセスではビルの屋上に吊元を設置し、上階から下階に塗装をしながら降りてくるという“垂直”の動きをしますが、足場工法では足場が階ごとにあるので、一階分終わったら次の階へ移るというように“水平”の動きをします。ロープアクセスの場合は一本降りたら吊元をずらして再び上から下へ降りるという動きの繰り返しになり、足場工法の場合には一層分終わったら次の階へ移るということの繰り返しになります。全く逆になりますね!

工期に違いはあるの?

建物の形状や作業内容にもよりますが、足場を組む費用がすっぽりなくなると考えると、ロープアクセスの方が工期が短いです。ただ、塗装の作業内容によっては同じ場所に何日にも渡って作業しないといけない時もあるので、そのような場合は綿密な作業計画を立ててからどちらがお得なのかを判断をする必要があります。塗装に限らず工事というものは人件費が一番高くつくので、足場を組んでしまって安定した作業環境で効率よく終わらせる方が安い場合もあります。

費用に違いはあるの?

 費用面の安さはロープアクセスの最大のメリットといっても過言ではないでしょう。建物の規模にもよりますが、足場の仮設と撤去にかかる日数は合わせて3日〜1週間くらいかかります。この工期の長さに比例して、人件費や諸経費などの足場本体以外の価格がかかってくるので、外壁塗装の費用の内訳として、足場の費用が多くを占めてしまうようなことにもなってしまいます。純粋に塗装に予算をかけたいのであれば、ロープアクセスで費用を抑えるのが得策かと思います。

安全面ではどちらがオススメ?

意外に思えるかもしれませんが、ロープアクセスの方が格段に安全だと言われています。なぜなら、吊るされて作業をしている状態が、既に“落ちている“とも言えるからです。

高所の建設現場で何らかの作業をする場合には安全帯をつけますが、万が一落下した場合には、瞬間的にテンションが急激にかかってしまうので、内臓が圧迫され相当なダメージを受けることになります。その点、そもそもの作業姿勢が吊られているロープアクセスは、常時テンションがかかっている状態とも言えるので、これ以上体に負荷がかかることはないのです。

他に、足場工法では階を移る時に、不安定な高所で一時的に設置箇所のフックを外します。一瞬とはいえ無防備な状態になってしまいますね。ところがロープアクセスでは屋上などで吊元を確保したら下に降りるまで外すことはないので、終始安定した状態で作業ができます。

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ロープアクセスによる外壁塗装、これからどんどん広がっていきそうな予感がしますね。外壁塗装以外でも外壁の打診調査や部分的な補修など、ロープアクセスが重宝される現場はたくさんあります。

外壁のについて不明点や心配点がありましたら、ユニースまでお気軽にお問い合わせください。