テナントビルの外壁調査・補修/修繕事例をご紹介

   

コラム, 外壁修繕, 雨漏り

東京赤羽を拠点に外壁調査、外壁小規模補修、大規模修繕工事を行う株式会社ユニースです。

今回は1階をコンビニ、2階以上をテナントとして貸し出している他、地下にも居酒屋が入っている麹町に所在するテナントビルに対して行った「外壁修繕工事」の内容を報告したいと思います。



お客様のビルは最後に補修をしてから時間が経っていたこともありましたが、今回大規模な修繕をご検討されるようになったキッカケは2階のテナントに「窓廻りからの雨漏り」が発生していることです。

弊社が行った調査・修繕内容は大きく……

(1)表面の外壁タイルの点検調査

(2)破損しているブロックの入れ替え、屋上や裏の外壁の塗装塗り替え

です。
不具合のある部分のタイルの貼替やエポキシ樹脂注入及び防水クリア塗装、また吹付タイル面の塗替え工事です。 
下地補修工程が完了した時点で高圧水洗浄及び薬品洗浄や打継目地や窓枠などのシーリング打替え等を実施します。

足場の組み立て「メッシュシート」にはどんな理由が?

まず何よりも先に足場を組むのですが、今回の施工では「メッシュシート」にも焦点を充て、メッシュシートがどのような役割を持っているのかもご説明します。



画像を見れば、ビルの修繕に明るくない方でもメッシュシートが何を指すのかお分かりいただけるのではないでしょうか。

ビルを覆う特注のメッシュシートは屋上から伸びた鉄骨より垂らされており、地上2F高に足場・「ステージ」が設置されています。こうすることでロープアクセス技術者はメッシュシートの内側で作業を安心して行えるようになるのです。

メッシュシートでビルを覆う理由は、落下物を道路に落としてしまわないためです。メッシュシートを張ることで、物やタイルが落下してしまったとしてもメッシュ内のステージで受け止めることができ、万が一の事故を未然に防ぎます。

また、形状にも工夫が凝らされており、メッシュは事故防止の他、ホコリや塗料が外に飛散することも防ぐ設計にもなっています。
もちろん通行人が落下物にぶつかって怪我をしてしまわないように細心の注意を払い、地上にはコーンも設置しています。




照明にメッシュシートが干渉する事により、破損防止のために単管を跳ね出し養生する事で対策する事も欠かしません。

異常のあるタイルごとに違ったマークをし、それぞれの処置を施していく



上記は実際の作業の様子です。



この看板の上に設けられているのが、作業者が移動しやすいように用意される足場です。

鉄骨梁の上に安全に立つ事が出来ないと作業者は不安全な状態でロープの吊元盛替えをしなければならず、安全上の問題と共に施工効率が悪化してしまいます。



破損しているタイルを取り除く作業中の写真です。



タイルを取り除く作業には「グラインダー」を使用します。”目地に沿ってのこぎりを入れて切り取る”イメージが一番想像しやすいかもしれません。

ビルの表側が終わったら、裏側にも同じ要領で足場を組んでいきます。







上の写真は点検の際に張り付けたテープです。
弊社の外壁調査は、外壁に異常が見られた箇所に対し、その異常ごとに色を変えたテープを貼り付けていきます。
ピンクは「タイルの破損」や「浮き」の印、張り替えが必要な箇所になります。

また、青色はポリマー樹脂というものを注入、下地を補強する必要がある箇所を表しています。

防水性能の高い「クリア塗装」とは?

シーラー、主剤、トップコートで構成される塗料で工程数としては5工程(5回に分けて塗り重ねる)となります。防水性に優れ、下地の動きにもある程度追従するとともに美観の保持にもなります。

今回は「クリア塗装」と呼ばれる塗装方法で対応いたしました。
クリア塗装とはその名の通り、既存の外壁に被せるように”透明な塗料”を塗布する施工です。





上の画像が、塗装前、下の画像が塗装後になります。

見た目にも違いが明らかでありますが、このクリア塗装は防水に効果をもちます。

今回の依頼の発端は”雨漏り”であったため、クリア塗装を施すことは適切な修繕方法でもあるのです。

また、施工とは直接関係ありませんが……今回は施工が決まった段階でメーカーに現場調査を依頼をし、施工要領書の発行を施工前に行っておりました。。

この理由はメーカー保証を確実にするためです

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、メーカーには確認がしようのない形で塗料を塗布をすると、万が一雨漏りが起こってしまった場合にメーカーが保証を渋るケースは存在します。

ですので、施工設計企画をする際にあらかじめメーカーに電話をしといて段取りを取っておくことは後々のトラブルを防ぐことにも繋がるのです。

外壁修繕は塗装だけではない、細かい補修のポイント

以上は、外壁”そのもの”に対して弊社が行った修繕の流れになります。
しかし、この修繕のタイミングで外壁の他に一緒に補修をしてしまうことをオススメする箇所はたくさん存在します。

今回の施工事例で言えば、まず「換気扇フード」



打ち合わせ当初は交換する予定はありませんでした。しかし、最終的に新しいものに取り換える判断を行ったのは、「外壁を新しく塗装し直したことにより、設備部分の劣化が余計に目立ってしまう」ためです。

もとより今回のケースでは、この換気扇フードが半壊していて宙ぶらりん状態であったことも理由です。もちろんそのまま放置すれば落下の原因にもなるので新しいものに取り替える必要がありました。

完成になります!高層建造物の「調査」「補修」はユニースにお任せください



この写真は7階から撮影したものです。
下を見ればお分かりいただける通り、今回は大きな通りに面したビルの施工なので、メッシュシートなどの養生や足場組み立てには特に細心の注意を払って施工を行いました。

どの建物も同じように調査や補修を行うわけではなく、そのビルの劣化状況や建てられている環境までもを計算に入れて施工を行うことは何よりも大事なことです。

これから本格化する梅雨や台風にそなえ、外壁の劣化に心配な方は一度弊社ユニースにご相談をお持ちよせください。

納得のいく診断と修繕をお約束します!