外壁タイルが浮くメカニズムと調査方法

   

コラム, 外壁タイル調査

東京都北区赤羽を中心に、ロープアクセスによる外壁調査・補修・改修工事を手がける株式会社ユニースです。

弊社では、建物の外壁タイルについて日々様々なお問い合わせをいただいています。

「タイルが浮いてきている」
「タイルが波打っていて不安」
「タイルが落ちてきた!」

など、今回は外壁のタイルに関するお悩みにお答えします。

・なぜ起こる?危険なタイルの状態

タイルにひび割れや浮きが起こったまま放置していると大変危険です。浮いて割れたタイルは落下するので、思わぬ怪我や事故のリスクがあります。

タイルの浮きやひび割れには、大きく2つの原因があります。

1つめは、地震などによる振動です。阪神淡路大震災や東日本大震災の際には、頑丈な建物であってもタイルに浮きやひび割れが見られました。

2つめは、経年による建物の老朽化です。酸性雨によってコンクリートの強いアルカリ性成分が中性化し、鉄筋が錆びます。すると鉄筋が膨張し、コンクリート内に浮きが起こります。コンクリートがキュッと縮むことにより、外壁タイルが外に押し出されるイメージです。

・タイルの浮きが起こる確率

マンションや住宅の外壁には、一平米あたり約200枚のタイルを使用します。経年劣化で生じるタイルの浮きは、1年で0.1%といわれています。つまり10年経てば一平米200枚のうち2枚のタイルが浮く可能性があるということです。欠陥工事の疑いのある建物の場合、2〜3%のタイルが浮いていることもあります。そのためマンションなどは、10年程経つと大規模修繕工事を行います。

・ビルオーナーさんがタイルの浮きを確認する方法

ビルオーナーさんの場合、高所の外壁タイルは目にすることがないため、タイルが浮いてきたかどうかをご自身で把握することができません。だからこそ、10年ごとの点検・調査が大切になります。

外壁タイルが今どういう状態にあるか、きっちりとお調べし報告するのが外壁調査です。その調査結果により、タイルの補修工程が変わります。

タイル浮きの調査方法について

外壁タイル調査には大きく分けて「非破壊検査」と「破壊検査」の2種類があります。

調査対象物を破壊せずに劣化や損傷の度合を調べる「非破壊検査」には、「打診調査」と「赤外線調査」があります。打診調査は実際に人が外壁を叩いて調査をしますが、赤外線調査は外壁に接触しないで建物から放射される赤外線エネルギーを感知して異常個所を調査します。

一方の「破壊検査」は調査対象物を破壊することで劣化や損傷の度合いを調査します。コンクリートの一部をはつりとる「はつり調査」、タイルを引っ張り剥がして調べる「引っ張り調査」があります。外壁調査の多くは非破壊検査である打診調査や赤外線調査で行われることが多いです。

 

調査をご依頼いただいた場合、まずは目視調査によってシーリングに問題はないのかどうか、クラックはないかを調査します。目視調査によってタイルの浮きが発生しているであろうと予測をたてたうえで、非破壊検査(打診調査や赤外線調査)を行います。

弊社ではロープアクセスによる調査・補修・改修に力を入れています。従来では足場を組んで外壁の調査・補修作業をする必要がありましたが、ロープアクセスは足場を組む必要がありません。足場を組むよりも早く確実に調査ができる場合があります。

・浮き具合によって異なるタイルの補修工程

タイルを張り替える手前の段階で、タイルの浮きに穴を開け、注入という工程を行います。

大きな面で浮いている場合は、複数箇所に穴を開けます。開けた穴の隙間に接着剤のような役割を果たすエポキシ樹脂を埋めていきます。更にステンレスのピンを入れ、タイルの接着力を高めます。

タイルが1枚単位で落ちる場合、タイル1枚ごとに樹脂とステンレスを入れます。

 

 浮きの補修工法

タイル浮きの補修には、下記のような工法があります。

 

・エポキシ樹脂注入工法

ひび割れ部分にエポキシ樹脂を注入し防水処理を施します。

・アンカーピンニング工法

ドリルで目地に穴を開けて浮きの内部にエポキシ樹脂等の接着剤を注入し、孔内にアンカーピンを挿入します。アンカーピンと接着剤で固定させる工法です。浮き全体をアンカーピンと接着剤を併用することで、躯体の浮いている箇所を強力に補強することができます。

・張替え工法

浮きが著しく、剥落する可能性が高い場合に適用される補修工法です。浮き部分をはつり落とし、タイルを張替えて補修する工法です。

・タイル除去Uカットシーリング工法

タイル自体にひびが入っている状態に用いられる工法です。ひび割れしているタイルと下地を撤去した後、シーリング材を充填し新たにタイルを貼り付けます。ひびが躯体まで入っていた場合、そのままタイルを貼ってしまうと根本的な解決にはならないため、躯体の補修もします。

・外壁複合改修構工法(ピンネット工法)

 アンカーピンで固定し、専用ネットで補強することで剥落を防止する工法です。浮きの発生個所だけではなく外壁全体を被覆するため、潜在的な浮きに対しても剥落を防止効果が期待できます。そのため、外壁複合改修工法を行うと仕上げ材落下の不安を軽減することが可能です。

様々な補修工法がありますが、浮きの状態が「躯体浮き(モルタル浮き)」なのか「陶片浮き」かによって補修工法も変わってきます。

 

躯体浮き(モルタル浮き) 

躯体浮きとは、タイルを接着しているモルタルがコンクリート構造物から浮いている状態です。エポキシ樹脂注入工法やアンカーピンニング工法によってタイルの浮きを補修することが可能です。

躯体浮きの場合には「アンカーピンニング工法」や「エポキシ樹脂注入工法」が用いられます。

 

陶片浮き 

陶片浮きとは、タイル表面がモルタルから浮いている状態です。陶片浮きの場合には、タイルとモルタルの間にエポキシ樹脂の注入が難しいため、タイルの張り替えが必要になることが一般的です。

陶片浮きの場合には「張り替え工法」補修方法が用いられます。

張替え工法では、タイルをはつりとる撤去費や「ボンド・モルタル・タイル」などの材料費がかかるので補修費用が他の工法に比べて高くなります。できるだけ予算を抑えたいから、なるべく張替えをする箇所は減らしたいと考える方が多いのも事実です。

その場合、駐車場の上などの剥落してしまうと危険な箇所についてはタイルの張替えを推奨しています。反対に、腰より下にある箇所のタイルが浮いている場所についてはエポキシ樹脂注入での補修をご提案するなど、ユニースではお客様の要望や危険度や状況を鑑みて補修工法をご提案させていただきます。

・タイルが浮いたらまずするべきこと

タイルの浮きに気づいたりご不安がある場合は、なるべく早く外壁補修のプロにご連絡下さい。ビルオーナーさんであれば、そのビルを建設した業者にまずは相談しましょう。

しかし最近では、建設当時の会社が既に倒産してしまっていて連絡がつかない場合もあります。その場合は、インターネットや人づてなどで外壁補修業者を探しましょう。

・タイルの浮きの補修業者を選ぶコツ

必ず複数の業者から相見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

業者によっては調査が不十分なこともあります。調査がきちんとできていないと、その後の施工や修繕に不備が出てしまい、追加費用がかかる場合もあります。

弊社はお客様の安心を第一に考え、徹底的な外壁調査を行います。

・調査から補修までの日数は?

タイルの浮き具合によって補修の工程が異なるため、現場によってかかる日数も変わります。

ロープアクセスで作業を行う場合、通常は3人のスタッフで数日をかけて行います。お客様からのご要望で「1日で済ませてほしい」という場合は、人員を増やし3人以上のスタッフで作業を行います。

 

外壁タイルの浮きは、思わぬ事故やトラブルの元になります。タイルの浮きや波打ち、落下にご不安をお持ちの方は、是非私たちユニースへご相談下さい!

お問い合わせはこちらまで!