鉄骨階段の塗装費用はいくら?相場・内訳・節約ポイントまで徹底解説!

   

コラム

鉄骨階段は丈夫で長持ちしますが、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。特に外階段の場合、雨や紫外線の影響を強く受けるため、塗装が劣化しやすい傾向にあります。

この記事では、鉄骨階段の塗装費用の相場や内訳、費用が高くなる原因、安く抑えるポイントなどをわかりやすく解説します。自分で費用を見積もる方法や、業者選びのポイントも紹介しているので、はじめて塗装を依頼する人にも役立つ内容になっています。

塗装の適正価格を知って、ムダな出費を抑えながら大切な階段を守りましょう。

 

鉄骨階段の塗装費用の相場はどれくらい?

鉄骨階段の塗装費用は施工内容や場所によって異なりますが、ここでは一般的な相場を紹介します。

 

1㎡あたりの単価は3,000~5,000円程度

鉄骨階段の塗装は、1㎡あたりおよそ3,000~5,000円程度が相場とされています。これは、使用する塗料の種類や塗装の工程数によって上下します。下塗り、中塗り、上塗りの3工程が一般的で、それぞれに材料費と作業費がかかります。

安価な塗料を使えば単価は下がりますが、耐久性や美観に影響が出る場合もあるため、目的に応じた選択が大切です。

まずは全体の施工面積を把握し、それに応じた費用を計算してみるのが良いでしょう。

 

施工面積や段数によって総額が変動する

塗装費用は㎡単価で算出されることが多いため、階段の広さや段数が増えると、当然ながら総額も高くなります。

手すりや側面部分の塗装が含まれると、さらに面積が増えるため、その分費用も上がります。

施工範囲を明確にすることで、業者からの見積もりもより正確になります。

 

屋内か屋外かで費用が異なる

屋外に設置された鉄骨階段は、風雨や日差しにさらされるため、耐候性の高い塗料が必要になります。そのため、屋外塗装の方が材料費が高くなる傾向があります。

一方、屋内の鉄骨階段は気象の影響を受けにくく、比較的安価な塗料でも十分に効果を発揮します。

また、屋外階段は高所作業になることも多く、足場設置が必要になるケースもあるため、その分のコストも加味されます。

現場の環境に応じて適切な塗装方法を選びましょう。

 

鉄骨階段の塗装費用に含まれる内訳とは?

鉄骨階段の塗装費用には、さまざまな項目が含まれています。ここでは主な内訳を解説します。

 

足場設置費が必要になるケースがある

高所にある階段や、外壁に面した階段では足場の設置が必要になることがあります。足場の費用は、1㎡あたり600〜1,000円が目安で、全体で数万円になる場合もあります。

階段が2階や3階にある場合や、足元が不安定な場所での施工には、足場が欠かせません。足場を組むことで安全に作業ができ、仕上がりも美しくなります。

逆に、地面に設置された低い階段などでは足場費用を省略できる可能性もあります。

業者によっては足場費用を別途請求することもあるので、見積書をしっかり確認しましょう。

 

高圧洗浄やサビ落としなど下地処理が含まれる

鉄骨階段は、塗装前に必ず下地処理を行います。サビや古い塗膜を落とす「ケレン作業」や、高圧洗浄が基本的な工程です。

この工程を丁寧に行わないと、どれだけ良い塗料を使っても密着性が悪くなり、早期に剥がれるリスクがあります。

下地処理の程度によって費用も変動します。軽いケレン作業なら安く済みますが、重度のサビがあると時間と手間がかかるため、高くなります。

見積書に「下地処理費」が含まれているかどうかを確認することが大切です。

 

塗料代と塗装作業費が含まれている

塗装費用の中心となるのが、塗料代と作業費です。使用する塗料の種類によって価格は異なり、一般的なアクリル塗料は安価ですが、ウレタンやフッ素塗料は高価になります。

また、塗装作業には職人の人件費が含まれており、作業日数や人数によっても変動します。

通常は3工程(下塗り・中塗り・上塗り)で仕上げますが、必要に応じて回数を増やすこともあります。その場合は費用も増加します。

見積もり時には、「塗装の工程数」や「塗料の種類」について確認するようにしましょう。

 

鉄骨階段の塗装費用が高くなる原因とは?

塗装費用は一律ではなく、現場の状態や使用する材料によって大きく変動します。ここでは費用が高くなる主な要因を紹介します。

 

サビや劣化が進んでいると下地処理が増えるから

鉄骨階段が長年放置されていた場合、サビや塗膜の劣化が進行しているケースがあります。このような状態だと、通常よりも時間と手間がかかる「重度のケレン作業」が必要になります。

サビの除去には、電動工具を使ったり薬剤処理を施したりすることもあり、その分のコストが上乗せされます。

また、腐食がひどい場合は、部分的な補修や補強が必要になり、別途費用が発生することもあります。

できるだけ早めのメンテナンスが、結果的に費用を抑えることにつながります。

 

高所や特殊な形状の場合は施工が難しくなるから

階段が2階以上の高所にある場合や、急な傾斜、曲がりくねったデザインなど、施工が困難な形状の階段では作業効率が落ちるため、人件費が上がる傾向があります。

また、階段周辺に障害物があると、作業スペースが狭くなり、追加の安全対策や機材が必要になることもあります。

現場によっては仮設通路を設ける必要があるなど、見た目以上に準備や工程が多くなるケースも少なくありません。

施工難易度が高い現場では、複数業者から意見を聞いて慎重に判断することが大切です。

 

ウレタンやフッ素など高機能塗料を使うと材料費が上がるから

塗料にはさまざまな種類がありますが、高耐久・高性能な塗料ほど価格が高くなります。たとえば、ウレタン塗料は柔軟性があり密着力に優れていますが、アクリル系に比べて割高です。

さらにフッ素塗料になると、非常に高い耐候性・耐水性を持つため、10年以上の長寿命が期待できますが、価格はウレタンの1.5〜2倍になることもあります。

「長くもたせたい」「何度も塗り替えたくない」という場合には、高機能塗料の導入も選択肢に入りますが、その分の費用をあらかじめ見積もっておきましょう。

目的に応じて、費用と耐久性のバランスを考えることが重要です。

 

鉄骨階段の塗装費用を安く抑えるポイント

少しでもコストを抑えながら、安心して塗装工事を行うためにはいくつかの工夫が必要です。以下のポイントをチェックしてみましょう。

 

複数業者から相見積もりを取る

もっとも基本的で効果的な方法が、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」です。これにより、相場から大きく外れた高額な提案を避けることができます。

業者によっては、同じ作業内容でも価格に大きな差が出ることがあります。また、見積もりを比較することで、含まれている作業内容にも気づけるでしょう。

1社だけに相談して決めるのではなく、3社以上から見積もりを取るのが理想的です。

業者によっては、相見積もりを前提に割引をしてくれることもあります。

他のリフォームと同時施工にする

外壁や屋根など、他の部分のリフォームとまとめて施工することで、足場費用や人件費を節約できる場合があります。

同じ業者に依頼することで、工程の重複を避けられ、工期も短縮できます。結果として、総合的な費用を抑えることができるのです。

一括施工に対応している業者を選ぶことも、コストダウンのポイントになります。

「ついでに一緒にやっておこう」といった気持ちで、まとめて依頼することを検討してみましょう。

 

グレードの高すぎる塗料を避ける

高機能な塗料は長持ちしますが、費用も高くなります。住宅の立地や使用頻度によっては、そこまで高性能な塗料が必要ないこともあります。

例えば、屋内階段で雨や日光の影響が少ない場合は、一般的なウレタン塗料でも十分対応可能です。

必要以上に高性能な塗料を使わず、目的に合った適切なグレードを選ぶことで、材料費を抑えることができます。

業者に「なぜその塗料をすすめるのか?」を聞いてみるのもおすすめです。

 

鉄骨階段の塗装費用を業者ごとに比較する方法

塗装費用を適正に抑えるためには、業者選びがとても重要です。ここでは、信頼できる業者を見つけるための比較方法を解説します。

 

「ヌリカエ」などの一括見積もりサービスを使う

「ヌリカエ」「ホームプロ」などの一括見積もりサイトを活用すれば、簡単に複数業者からの見積もりを集めることができます。

これらのサービスは、地域や希望の工事内容を入力するだけで、対応可能な業者を自動的にマッチングしてくれます。

それぞれの業者から届いた見積もりを比較しやすいため、費用やサービスの違いを一目で把握できます。

中立的な立場で紹介されるため、業者選びの不安も軽減されるのがメリットです。

 

各社のホームページで実績や口コミをチェックする

見積もりを比較する際には、費用だけでなく業者の実績や口コミも重要な判断材料となります。

公式ホームページに施工事例やスタッフ紹介が載っている業者は、信頼性が高い傾向にあります。

また、GoogleやSNSのクチコミもチェックして、過去の利用者がどう感じているかを確認しましょう。

施工の丁寧さ、対応の良さ、アフターサービスの内容など、費用以外の評価にも注目することが大切です。

見積書の明細を比較し、含まれている作業を確認する

見積書の中身を細かく比較することで、業者ごとの考え方や対応の差が見えてきます。

例えば、ある業者では「下地処理費」が含まれているのに対して、別の業者では別料金として提示されることがあります。

また、塗料の種類や塗装工程の数、保証内容まで明記されているかも重要なポイントです。

不明点があれば、遠慮せずに業者に質問してみましょう。誠実な業者であれば、丁寧に説明してくれるはずです。

 

鉄骨階段の塗装費用を自分で見積もるには?

業者の見積もりを待たずに、おおまかな費用を把握したいという方のために、自分で費用を見積もる方法を紹介します。

 

階段の面積を正確に測る

最初のステップは、鉄骨階段の塗装面積を正確に測ることです。段の踏面(ふみづら)、蹴上(けあげ)、手すりや側面の面積などを計算しましょう。

例えば、踏面が0.8m×0.3mのサイズで10段ある場合、踏面だけで2.4㎡になります。蹴上や手すりも加えると、総面積はその2〜3倍程度になることも。

なるべく正確な数値を出すことで、1㎡あたりの単価をかけて全体の概算が可能になります。

メジャーやレーザー測定器などを使うと正確に計測できます。

 

使用する塗料の価格と必要量を調べる

次に必要なのは塗料の選定です。ホームセンターやメーカーのサイトで、ウレタン・フッ素などの塗料の価格と塗布面積をチェックしましょう。

たとえば、1缶で20㎡塗れる塗料が5,000円で売られていれば、1㎡あたり250円となります。ただし、3度塗りの場合はこの3倍の塗料が必要です。

塗料によっては下塗り専用、中塗り・上塗り用と分かれている場合もあるので注意が必要です。

余裕をもった量を見積もると安心です。

 

足場や下地処理の有無を想定して計算する

塗料以外にも、足場設置費、下地処理費、人件費などをあらかじめ想定しておくことが大切です。

足場費用は階段の高さや設置場所によって大きく変わるため、インターネットで「足場 単価」と検索して参考にしましょう。

下地処理にかかる費用も状態次第で変動しますが、軽度なものであれば1㎡あたり600〜1,000円が目安です。

このように、塗料代に加えて周辺費用も加味することで、より現実に近い概算が可能になります。

 

その鉄骨階段の塗装、ロープアクセスでもっと安くできるかも!?

鉄骨階段の塗装費用を抑える方法として、「ロープアクセス」がおすすめです。ロープアクセスは、足場を設置せずにロープを利用して高所作業を行う技術であり、従来の足場設置に比べて大幅なコスト削減が期待できます。足場を組む費用や工期を短縮できるため、鉄骨階段の塗装工事の費用を抑えたい方に最適です。また、狭い場所や入り組んだ構造でも対応可能で、作業効率も向上します。鉄骨階段の塗装費用を安く抑えるなら、ロープアクセスを活用した専門業者への依頼を検討してみましょう。

 

まとめ|鉄骨階段の塗装費用の相場・内訳・節約方法を総チェック

鉄骨階段の塗装は、安全性・美観・耐久性を保つために欠かせない大切なメンテナンスです。

費用の相場は1㎡あたり3,000〜5,000円程度で、塗装面積や場所、使用する塗料の種類によって変動します。

足場費用や下地処理費なども含めて、見積書の内容をしっかり確認し、適切な業者を選びましょう。

相見積もりの取得や、塗料の選定、他工事との同時施工など、工夫次第で費用を抑えることも可能です。

適正な価格で信頼できる施工を受け、安心・安全な階段を長く維持しましょう。

 

外壁調査や雨漏り調査、外壁のメンテナンスはユニースにお任せください

今回この記事では、鉄骨階段の塗装費用の相場や内訳、費用が高くなる原因、安く抑えるポイントなどについて解説いたしましたが、この記事を機に外壁調査をはじめとしたメンテナンスを検討している方もいらっしゃるかと思います。

 

外壁調査や雨漏り調査、外壁のメンテナンスはユニースにお任せください。

 

ユニースでは、外壁調査に関してロープアクセスを用いた外壁調査、雨漏り調査をお勧めしています。外壁調査は本来足場を組んで直接外壁を調査する方法ですが、足場が不要なロープアクセスでこれを行うことで、工期の短縮と費用の削減が可能になります。
ビルやマンションなどの外壁調査、雨漏り調査でお悩みであれば是非一度ユニースにご相談ください。

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