外壁タイル調査はロープアクセスで打診とドローンのどっちが良いの?

   

コラム, 外壁タイル調査

どんなに頑丈に建築された建物でも、雨風に晒され、日光を長期間浴びれば外壁は劣化します。

建物が本来の耐久性を発揮するために必要なメンテナンス、それが外壁調査といえるでしょう。

実際に建築基準法により、建物が竣工してから10年を超えていて、(1)外壁改修工事を10年を超えて行っていない場合、(2)歩行者等に危害が加わる恐れのある部分の全面打診調査を10年を超えて行っていない場合、3年以内に全面打診調査を行う必要がある、とされています。(※一部例外あり)

これは外壁やタイルが劣化して剝がれ落ち、地上の歩行者に危害を与える危険があるため、このように法律で調査が義務付けられているのです。

弊社は無足場工法(ロープアクセス)であることを活かして、精緻で柔軟な外壁調査を行っております。

しかし近年は技術が発展するにつれドローンを利用した外壁調査を行う業者も増えてきています。お客様の中には有人のロープアクセスと無人のドローンを利用した工法のどちらが良いのかと迷われる方もいらっしゃると思います。

そこで今回の記事では、この二つの工法のメリットを挙げて比較してみたいと思います。

ロープアクセスのメリットは?

ロープアクセスの強み。それは、人が手作業で行うからこそ可能な精緻さでしょう。小さな異常まで確実に発見したいならロープアクセス工法です。

経験を積んだ職人が目視と専門の工具を用いた打診調査を行いますので、細部まで調査し、ご報告することが可能です。

また弊社の場合外壁調査を行った後、詳細にまで渡った報告書と異常箇所の写真をお渡しします。これはロープアクセス工法を採用している弊社ならではの、お客様に寄り添ったサービスでございます。

 

逆にデメリットを挙げるとすれば、ドローンの場合と比較して時間がかかってしまう点です。

ロープアクセスとは、屋根の部分からロープでぶら下がり、縦の列で下がりながら点検を繰り返していく工法です。縦の一列が終わればまた上に上がり次の列を点検する…というように作業が進むため、どうしても時間はかかってしまいます。

しかし手作業であるからこその質の高い工事は、その時間にも見合う価値があるといえます。

 

ドローンのメリットは?

ドローンを利用した外壁調査を行うメリットは、ずばり少ない人員と短期間で工事を終えられる点です。

ドローンを利用する場合、主にドローンの機体に搭載された赤外線カメラでビルやマンションの外壁を検査します。ドローンは自由に外壁の周りを飛行することができますし、人と違って安全面での心配が少ないため、結果的に短い時間で作業を終えることができます。

気になるのはお値段ですが、実はロープアクセスと大差ありません。

ドローンはドローンで高度な機器を導入しなければならないため、現状では費用面での優位性はないようです。

デメリットですが、赤外線カメラを利用するその特徴から、日が当たらない外壁はそもそも調査することができません。

日光が当たっている外壁をサーモグラフィで検査すると、異常がある部分には変化が生じます。ところが、日が当たらないところでは温度的な変化がないため、異常部と通常部の判別ができず、検査ができなくなってしまいます。

同様に、細かいクラックやタイルの浮きのように細かい部分はサーモグラフィでは見過ごされてしまうことがあります。小さなクラックなどがすぐに重大な事故につながることはありませんが、タイルに関しては1つでも落ちてしまえば、道を歩く歩行者に当たって重大な事故を起こしてしまいかねません。

やはり細かい部分にまで気を遣うのなら、目視による細かな確認が可能なロープアクセスがおすすめです。

結局、どっちがいいの?

外壁調査においては、ロープアクセスとドローンのどちらかが絶対に良いということはありません。どちらにもメリットがありデメリットがあります。ケースによって使い分ける必要があります。実際に弊社にもドローンの調査会社さんからお仕事の依頼が届くことがあります。

ただ我々としましては、外壁調査という建物の安全性にも関わる重要な検査には、どこかの時点で人の目と手を使った作業も組み入れるべきと考えております。

特に弊社の職人には、ロープアクセス技術者であるだけでなく建築施工管理技士という建築現場には欠かせない資格を持ったプロフェショナル達が集っています。

きめ細かで安心の工事をローコストで承ります。

外壁調査は、ぜひユニースにご連絡ください。