マンションの雨漏りを放置するとどうなる?リスクを詳しく解説!
コラム, 雨漏り 2024.5.29
マンションで雨漏りが発生すると、放置することで様々なリスクが生じます。建材の劣化や健康被害だけでなく、害虫や害獣の発生、さらには漏電や火災の危険性もあります。
では、雨漏りが起きたとき、どこに連絡し、どのような費用負担が必要なのでしょうか。この記事では、マンションの雨漏りに関するリスクから自分でできる応急処置まで詳しく解説します。
マンションの雨漏りを放置するリスク
建材が劣化・腐食する
雨漏りを放置すると、まず建材の劣化や腐食が進行します。雨水が内部に浸透すると、木材が湿気を含み、木材腐朽菌が繁殖しやすくなります。特に湿度が高く、温度が30℃前後になると菌の繁殖が加速します。
木材が腐食すると、建物の構造が弱まり、耐震性が低下します。初期段階での発見が難しいため、定期的な点検と早急な対策が大切となります。雨漏りを放置していると、建物全体に影響が広がり、大規模な修繕が必要になる場合があります。
健康被害を受ける
雨漏りを放置すると、室内に湿気がこもりやすくなり、カビの発生が促進されます。カビはアレルギーを引き起こし、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、咳などの症状が現れます。喘息を持つ人は症状が悪化し、重篤な呼吸困難を引き起こすこともあります。
また、カビの胞子を吸い込むことで長期的な健康被害を受ける可能性があります。さらに、カビが生えると室内の空気質が悪化し、全体的な住環境が劣化してしまいます。
害虫・害獣が発生する
雨漏りにより湿度が高くなると、シロアリやネズミなどの害虫や害獣が発生しやすくなります。シロアリは湿った木材を好み、建物の柱や床を食い荒らします。これにより、建物の構造が弱くなり、大規模な修繕が必要になることもあります。
また、ネズミは電線をかじることで、漏電や火災の原因にもなります。害虫や害獣が発生すると、建物の安全性が低下し、住人の健康や安全が脅かされます。これらの被害が進行する前に、適切な対応が求められます。
漏電・火災を引き起こす
雨漏りが原因で漏電が発生することがあります。雨水が電気配線に浸入すると、絶縁が損なわれ、電気が漏れ出すことがあります。漏電が発生すると、急にブレーカーが落ちる、家電が故障するなどの問題が生じます。
さらに、漏電箇所で火花が発生し、火災のリスクも高まります。特に、壁内や天井裏など目に見えない場所での漏電は、気付かないうちに大きな危険を招くことがあります。雨漏りを発見したら、専門業者に点検を依頼し、早急に修理することが重要です。
放置して被害が拡大すると賃借人・借主の責任に
賃貸物件で雨漏りを放置すると、被害が拡大した場合に賃借人や借主が責任を負うことになります。民法では、賃貸人が修繕義務を負っていますが、賃借人が雨漏りに気付いていながら放置した場合、その責任は賃借人に転嫁される可能性があります。
また、賃借人が不注意で破損した箇所から雨漏りが発生した場合も同様です。雨漏りを発見したら、速やかに大家や管理会社に報告し、指示を仰ぐことが重要です。早期対応で被害を最小限に抑えましょう。
マンションの雨漏りはどこに連絡すべき?費用負担は?
マンションで雨漏りが発生した場合、誰に連絡すべきか、またその修理費用は誰が負担するのかが重要なポイントです。賃貸マンションと分譲マンションで対応が異なるため、それぞれのケースについて詳しく解説します。
賃貸マンションの場合
賃貸マンションで雨漏りが発生した場合、最初に大家や管理会社に連絡しましょう。賃貸物件のオーナーは、物件の使用や収益に必要な修繕義務を負っています。これは民法に基づいており、雨漏りもその修繕義務に含まれます。したがって、雨漏りの修理費用は原則としてオーナー側が負担します。
しかし、雨漏りの原因が住人の過失によるものであれば、修理費用は住人が負担することになります。例えば、窓の閉め忘れや故意に破損させた場合などです。
分譲マンションの場合
分譲マンションで雨漏りが起こった場合、最初に管理組合に連絡するのが基本です。分譲マンションでは、雨漏りの原因が共有部分か専有部分かによって対応が異なります。専有部分、つまり自分の部屋の内部での問題であれば、通常は自分で修理費用を負担することになります。
一方で、共有部分に原因がある場合は、管理組合が修繕費用を負担します。この修繕費用は住人全員が毎月支払っている管理費から出されます。共有部分には、エントランス、廊下、屋上などが含まれます。
マンションの所有者は雨漏り被害で損害賠償責任がある場合も
マンションで雨漏りを放置すると、所有者に損害賠償責任が生じることがあります。雨漏りが経年劣化など所有者側の管理不行き届きによる場合、修繕だけでなく、被害を受けた住人の家具や備品の清掃や弁償、さらには住人の休業補償まで負担しなければならない場合があります。
特に賃貸物件では、適切な管理が求められ、定期的なメンテナンスを怠ると大きなトラブルに発展しかねません。火災保険に加入しておくことや、専門業者と契約して定期的な防水工事を実施することが推奨されます。これにより、大規模な被害を防ぎ、住人との良好な関係を保つことができます。雨漏りが発生した際には早急に対応し、被害の拡大を防ぐことが重要です。
自分でできる応急処置はある?
マンションで雨漏りが発生した場合、まずは被害を最小限に抑えるための応急処置を行うことが重要です。
以下では、簡単にできる応急処置の方法を紹介しますので、適切な業者への連絡が取れるまでの間、参考にしてください。
応急処置について
バケツを設置する
雨漏りしている場所の真下にバケツを置いて、雨水を受け止めましょう。バケツの中に雑巾や吸水シートを入れると、水が跳ねるのを防げます。また、バケツの下にレジャーシートを敷くことで、床が濡れるのを防ぎます。
バケツに溜まった水はこまめに捨てるようにしましょう。雑巾の代わりにオムツやペットシートを使用するのも効果的で、吸水力が高く手間が省けます。これらの方法で、雨漏りによる室内の被害を減らすことができます。
壁や窓枠からの雨漏りは雑巾で雨水を吸収する
壁や窓枠から雨水が染み出している場合、まずは雑巾を使って雨水を吸収しましょう。雑巾を当てて水を吸い取ることで、床や家具が濡れるのを防ぐことができます。吸水シートがあれば、雑巾よりも効率的に水を吸収できるため便利です。
また、カーテンが濡れてしまうとカビの原因になるため、取り外しておくことをおすすめします。家具や家電が濡れないように、レジャーシートや大きなビニール袋をかぶせて保護することも重要です。
家具や家電が濡れないようにする
雨漏りが発生すると、家具や家電が濡れる危険があります。これを防ぐために、適切な対策を講じましょう。まず、濡らしたくない家具や家電の上に大きなレジャーシートを被せます。これにより、直接雨水がかからないように保護できます。
また、ビニール袋を使って簡単なカバーを作成し、家電の上にかぶせるとさらに効果的です。家電の近くで雨漏りが発生している場合は、電源ケーブルやコンセントが濡れていないかを確認し、必要であれば電源を切りましょう。
勝手にDIYするのはNG
雨漏りの修理を自分で行うことは避けた方が良いです。特に火災保険を利用する場合、自分で修理を試みると、保険適用が難しくなる可能性があります。また、誤った修理で状況が悪化し、修理費用がかさむリスクも存在します。
専門の業者に依頼することで、確実かつ適切な処置を受けられます。業者に依頼する際には、施工業者の見積書が必要になることもあるため、早めに業者を探して対応を依頼しましょう。
まとめ マンションの雨漏り修理ならユニースまでご相談ください
この記事では、マンションの雨漏りを放置するリスクや、雨漏りが発生した際の応急処置の方法について詳しく解説しました。雨漏りを放置すると建材の劣化や健康被害、害虫の発生、さらには漏電や火災のリスクが高まります。
マンションの雨漏り修理をお考えの方は、ぜひユニースにご相談ください。ユニースは無足場工法を採用しており、足場を組む必要がないため、コストを抑えつつ迅速に施工を完了させることができます。ロープアクセス技術を駆使し、調査・補修・改修を行うため、細部まで丁寧に作業を進めることが可能です。
ユニースの強みは、調査から施工、品質管理、報告書の作成までをワンストップで提供できる点です。建築施工管理技士の資格を持つロープアクセス技術者が作業を行い、現場の状況を的確に把握し、詳細な報告書を作成します。お客様にとって手間のかからないサービスを提供することを目指しています。
マンションの雨漏り修理なら、ユニースまでご相談ください。