外壁調査の費用はビルの規模で決まる?!

   

コラム, 外壁タイル調査, 外壁調査事例

東京都北区赤羽を中心に、ロープアクセスによる外壁調査・外壁補修を行う株式会社ユニースです。

今回は永遠のテーマ、費用についてです。何をやるにもお金は必要。外壁調査も然りですが、日用品を買うのとはわけが違うので、相場というものがさっぱりわからない!というビルのオーナー様もいらっしゃるかと思います。そのような不安にお答えすべく、外壁調査にかかる費用やその方法についていくつかご紹介させていただきます。

 

まずおさらい。外壁調査が必要なのはなぜ?

まず法的な観点から申し上げると、平成20年から定期的な外壁の全面打診調査が義務となりました。詳しくは以下のようになります。

建築基準法により建物が竣工してから10年を超えていて、(1)外壁改修工事を10年を超えて行っていない場合、(2)歩行者等に危害が加わる恐れのある部分の全面打診調査を10年を超えて行っていない場合、3年以内に全面打診調査を行う必要があります。(※一部例外あり)

そしてもう一つ、雨漏りが起こった時に外壁調査を行う必要があります。雨漏りが起こっているということは、外壁に何かしら不具合が起きている証拠です。外壁のひび、シーリングの劣化、防水層の劣化など原因は様々ですが、放置しておくと甚大な被害になることもあるので早急に外壁調査をして原因を突き止める必要があります。

このように外壁調査は建築物を安全に長く使うために行います。建物の老朽化は外壁やタイルの落下などの原因にもなり、建物の使用者だけではなく歩行者にも危害を及ぼす危険もあります。外壁調査は何かが起こってからではなく、何かが起きる前にやる調査とも言えますね。

 

本題に入ります。ビルの外壁調査の費用は?規模によって変わるの?

外壁調査にもいくつかの方法がありますが、最もよく行われている打診調査で費用をご紹介させていただきます。打診調査とは打診用のハンマーで外壁を叩き、浮き部を探していく調査です。人が至近距離で壁を叩いて調査するので目視によりひび割れや損傷なども同時に確認でき、外壁調査の中でも最も信頼性の高い調査として法令点検の時などに多くこの方法が採用されています。外壁調査はビルの規模というより打診調査を実施する範囲、つまり表面積によって決まります。以下は費用のほんの一例ですが、参考にしていただければと思います。

 

1、5階建てマンション

・築年数 15年

・仮設面積 1150㎡

・建坪約 75坪(約250㎡)

・調査費 約40万円

 

2、10階建てオフィスビル

・築年数 25年

・仮設面積 1920㎡

・建坪約 60坪(約200㎡)

・調査費 約70万円

 

 

3、15階建てマンション

・築年数 12年

・仮設面積 3690㎡

・建坪約 120坪(約400㎡)

・調査費 約110万円

 

 

打診調査以外にも追加調査として引っ張り調査などがありますが、こちらは打診調査をした後にさらに詳しく調べる必要がある箇所を念入りに調べるものなので、費用は打診調査の上に乗ってくるものとなります。

引っ張り調査の流れとしてはまず電動カッター等で試験を行う1枚のタイル周り(四方)の目地を躯体まで切断し、周囲のタイルを養生した後で接着剤を引っ張り試験器のアタッチメントに塗布します。そして試験体のタイルに樹脂ボンドを塗りつけたアタッチメントを貼り付け、ボンドの硬化時間を確認したら試験機を取り付けます。それから試験機でゆっくり油圧をかけ、タイルが剥がれた時点で引張強度を測定します。このように工程が多く時間もかかるので、一箇所行うだけで数万円の追加費用がかかります。

引っ張り調査では専用の機材が必要なことと調査後に補修を行わないといけない点で、十分な予算と工期が必要となってくることも留意しておくべきでしょう。

  

雨漏り調査の方法と費用相場を教えて下さい!

 法令点検以外で調査が必要な時、それは雨漏り起こった時です。雨漏りは原因の特定が難しく目視で確認することが困難なので、水道水や蛍光液希釈水などを用いて調査をします。以下は費用の一例です。

 

①水道水を使用

ロープアクセス、ホースによる散水試験

調査員3名

室内での漏水確認

試験結果報告書作成

12万〜

 

②蛍光液希釈水を使用

ロープアクセス、高圧洗浄機による散水試験

調査員3名

室内での漏水確認にはブラックライト照射試験を実施

試験結果報告書作成

13万5千円〜

 

これらはあくまで1日の試験のモデル金額です。建物の形状や立地条件、試験の内容、場所等により変動があります。

 

外壁調査、雨漏り調査はユニースへ!

株式会社ユニースには建築施工管理技士だけではなく雨漏り診断士の資格を持つスタッフが在籍しており、綿密で客観的な調査を行うことが可能です。また、本来ならお客様が作成することになる報告書の代行作成も承っています。事業内容は外壁調査や外壁修繕工事に始まり、設備修繕工事、窓ガラスや外装のクリーニング、雨漏り調査・修繕、外壁タイル調査など多数ございますので、気になる部分が複数あるという場合でも安心してご依頼いただけます。

初めての法令点検で費用に不安があるビルオーナーの方や大規模修繕を控えて外壁調査を考えている管理会社の方など、外壁調査・補修工事のことでご不明な点がございましたら、ぜひ株式会社ユニースへお気軽にご相談ください。