外壁補修で足場が組めない!そんな時はどうしたらいい?

   

コラム

外壁の寿命は10年といわれており、築年数を重ねるごとに劣化が進みます。そこで必要になるのが「外壁補修」です。

「外壁補修」とは建物の壁を補修・修理する工事のことで、建物を長持ちさせるために必要な工事です。見た目をきれいにするだけではなく、ひび割れから建物内部に雨水が侵入し、腐敗するのを防ぐ、という役割も担っています。

外壁補修を行わずに放置しておくと、外壁が古くなったり錆ついたりした壁が剥落し人に当たるといった大きなトラブルに発展する恐れがあるため、安全性を保つためにも定期的な外壁改修工事によるメンテナンスが必要になります。

しかし、そんな外壁補修において「足場が組めない」というケースが多発しています。

この記事ではそんな外壁補修で足場が組めないケースや組めない場合の対処法、ロープアクセスや無足場工法の提案、さらに業者の選び方についてもご紹介します。

外壁補修で足場が組めないのはどんなケース?

隣家・ビルとの間隔が最低でも5、60センチあれば足場は組むことができますが、その場合は足場を組むのに手間がかかってしまうため、余裕をもって80センチ以上の距離があった方が確実と言えるでしょう。

特に都心部では建物が土地いっぱいに建っているため建物同士が近く、人が横ばいで歩かないと入れないような場所には足場が建てられません。住宅街だけではなく、築年数の経っている雑居ビルなどでもこのケースに当てはまる場合が多いです。

また雨漏りなどの実害がでるまで外壁補修を怠っていいたものの、防水業者では高い位置にあるため施工できないと断られ、工務店に相談したものの狭く足場が組めないから難しいと断られてしまった、というケースもあります。

足場が組めない時の選択肢3選

➀狭小地用の足場を組む

通常使用されることが多い足場の踏み板は幅40cmですが、狭小地用の足場(15,25cmの踏み板)を組むことによって幅30cm程度のスペースでも足場を組むことができます。

➁隣家の敷地を借りる

2つ目は隣家に依頼して敷地を借りる、という解決方法です。

たとえば足場が設置できない5階のビルAのとなりに3階のビルBがある場合、ビルAの見えがかり(ビルAの陰になっていないビルBの4,5階相当の部分)を直すには、ビルBのオーナーの許可がおりた場合、その見えがかり部分を利用してビルAに足場を設置することが可能です。

とはいえ、足場の設置は協力してくださる隣家の景観や日当たりも一定期間損ねることになりますので、トラブルを防ぐためにも日頃のコミュニケーションや、交渉を業者任せにせず、住人自らがきちんと挨拶に出向き、頭を下げてお願いすることが大事です。

実際に工事をする際に、マンション同士の境界にフェンスがあって足場工事ができず、業者と隣マンションの管理会社が交渉した、というような例もあります。

➂無足場工法(ロープアクセス)

3つ目は場を組まずに作業が行える「無足場工法」を採用することです。

無足場工法は足場を組むよりも、安く・早く施工を完了させることができます。また無足場工法には様々な方法があり、ロープアクセスやブランコ、ゴンドラや高所作業車を使用した工法がそれに該当します。

特に弊社、ユニースでは〈ロープアクセス〉に力を入れております。

ロープアクセスの最大のメリットは外壁に対し、ロープ技術をもって簡単にアクセスできるため、地上から見える気になる箇所や破損断裂箇所に対しピンポイントで修繕をすることが可能となり、仮設足場を組み立てるよりも低コストで実現できるという点にあります。

足場とロープアクセス、どっちがいいの?

では、足場の設置とロープアクセスはどっちがいいの?と疑問に思う方も多いと思います。

実は条件によって足場の方が安価になる場合と、ロープアクセスの方が安価な場合があるのです。補修する範囲が広い場合、足場を組んだ方が安いことがあります。また狭小で足場を組むのが難しい場合は、近所に協力してもらい敷地を借りる方が費用を安く抑えられます。

一方、施工範囲がせまく、1~2日で工事を終えたいとお考えの場合はロープアクセスが最適です。基本的には施工量が増えれば増えるほど足場を組むほうがおすすめ、と考えていただければ大丈夫でしょう。

また「ロープアクセスは縦に高い建物のほうが生産力が上がる」ということも大事なポイントです。

分かりやすく理解するために、ひとつ例を取り上げてみましょう。

・高層10階建てビルの場合

ロープアクセスは縦に高い建物のほうが生産力上がるため、この場合はロープアクセスだと作業員一人で10階分の生産力があります。

一方で同じ高層ビル10階建てを横向きに倒して考えてみると、横移動の方が大きく高さも低いため、足場は横のほうが生産力が上がるので、足場のほうが向いていると言えます。

このように足場とロープアクセスを検討する際はビルの形状によって変わる生産力の違いについても知っておくと工期の短縮や、工事費用の単価を抑えることにもつながります。

ロープアクセスのメリット・デメリットまとめ

メリット

・狭小なスペースでも作業が可能

ロープアクセスは人が通れるスペースがあれば作業ができるため、今まで弊社が行った狭小な場所での作業では、幅約35センチの場所で施工を行ったこともあります。

・縦に長い建物につよい

50センチ程度のスペースがあれば、ロープアクセスでの施工は可能です。足場は横方向の動きはしやすいものの、とくに狭小の環境下では上下の動きが不便になり、かえって作業の邪魔になってしまうことも

デメリット

・狭小なスペースでの作業は高額になりがち

あまりに狭小なスペースで作業を行う場合、ハーネスなどの道具が狭い場所だと壁に擦れることにより道具が傷んでしまう、ロープアクセスで降りていく作業員が作業員が補修場所を確認出来ない場合、上から別の作業員が無線で指示しながら施工する必要がある、等の理由で費用が高くなるケースもあります。

・横に広い建物の場合、生産性が落ちる

ロープアクセスの料金面やスピードについて

補修範囲が限定的な場合は足場代が節約できるほか、工事期間の短縮ができるといったメリットがあります。

また足場であれば施工費自体は安くなり、ロープでは足場がない分安くなる、ということを知っておきましょう。たとえば施工費が高くなる塗装工事の場合、縦に長い建物であっても足場での塗装がロープアクセスでの塗装の工事単価より安いこともあります。

実際には施工や現場の状況に合わせて最適な施工を行えるよう、業者と相談するのが確実です。オーナーが施工完了後、自分の目で確認したい場合、足場がないとできない。手抜きされていないかきになる。

違いを比較する画像

外壁補修を業者に依頼する際のポイント

以上を踏まえると、あくまで状況やケースに応じて最適な工法は異なるため、信頼できる業者と相談することが最も重要であることが理解できたと思います。他にもいくつか業者を選ぶ際に注意したいポイントがあるのでご紹介します。

・オーナーがどうしたいのかをくみ取ってくれる業者

業者が品質、コスト、安全といった点においてどれを重視しているのかを見極め、複数のプランを提示してもらうことが重要です。その業者の得意分野など、はじめから「これをやればいいですよ」と限定的な提案をしてくる業者には注意です。

・見積もりの詳細が明確か

一式の見積もりではなく、何をするのか、といった料金の内訳が明確になっている見積書をだしてくれる業者を選びましょう。

・知りたいことに明確に答えてくれるか

技術的なことに関しては担当者が分からなくてもすぐに分かる人に確認してくれる、などのケースはありますが、施工内容や用語に関してほとんどわからない、といった場合は注意が必要です。

まとめ

以上、足場が組めないケースやその対策法、ロープアクセスと足場それぞれのメリットなどご紹介しました。少しでもお役に立てましたでしょうか。

弊社、ユニースはロープアクセスだけ、足場だけ、といった提案ではなく、常にお客様にとって最適な補修方法を提案させていただきます。またお客様にご安心して頂くための品質管理を徹底しており、現場での監視はもちろん、カメラをつけてモニターでオーナーさんに確認してもらう。といった点検も行っております。

ロープアクセスや足場による外壁補修工事はぜひともユニースまでご相談ください!

お問い合わせはこちら