外壁工事や塗装工事で使う塗料は4つの種類。爆裂の補修工事もロープアクセスで可能

   

コラム

東京赤羽を拠点に外壁調査、外壁補修、外壁塗装を行う株式会社ユニースです。

今日はマンションの外壁塗装に用いる塗料についてのお話です。マンションの大規模修繕工事などで、外壁塗装に関する塗料について話題になることがあるようです。大きなマンションの外壁を塗り替えるわけですから、費用もそれなりにかかりますので、気になるのも当然です。

そこで今回のコラムでは、マンションの塗料にはどのような種類があるのか、またそれぞれの塗料の耐久年数についてもお話しします。

 

色による見た目だけではなく、塗料には建物を守る役目もある

建築物は建てた時から劣化しますが、それをさらに進めているのが紫外線や雨風です。これらの自然条件にさらされることによって、建物の外壁は劣化を早めてしまいます。そこで重要なのが塗装工事です。

外壁を塗装することによって、マンションの劣化を食い止めることができるのです。そのため定期的にマンションの塗装工事を行うことを推奨しています。耐久年数を考えれば10年に一度くらいの間隔で行うのがベストでしょう。

ただし塗料にはいくつかの種類があり、それによって耐久年数が違います。

マンションの塗料として用いられるのは主に次の4種類です。それぞれに耐用年数も記載しておきます。

・アクリル樹脂系塗料…3~5年
・ウレタン樹脂系塗料…5~7年
・シリコン樹脂系塗料…7~10年
・フッ素系塗料…10~15年

一般的には上から下にいくほど価格が高くなります。価格を抑えたいときは、アクリル樹脂系塗料を使っていることが多いようです。その次にウレタン樹脂系塗料といったように、価格が安いものから使われている傾向があります。

耐用年数が短いため、建物の本体が劣化していることもあります。耐用年数のことを考えるとできるだけ早く点検をして、改めて塗り直すなどの対策が必要です。目処としては10年くらい経つとかなり劣化が進みますので、それまでに点検するのがオススメです。

特に気をつけて欲しいのは方角です。日のあたる面は劣化が早いからです。日の当たっていない北側を見て大丈夫だと思っていても、南側はすでに劣化が進んでいる、というのはよくあることです。確認する際は、南側はもちろん東側や西側もしっかりチェックするようにしましょう。

 

塗装をせずに外壁の劣化が進むと爆裂現象も起きる

外壁の劣化について少し触れましたが、外壁塗装工事などでは爆裂現象が起きていることもあるので、紹介させていただきます。

爆裂とは、コンクリートが破裂して剥がれてしまっている現象です。原因は最初は小さかったクラック(ひび割れ)です。

小さなクラックが爆裂にまで発展してしまうには、次のような流れが考えられます。

何かの原因でコンクリートにひび割れが起きる。

そこに雨水が侵入する。

コンクリート内の鉄筋がサビる。

鉄筋がサビることによって膨張する。

鉄筋が膨張してコンクリートを破壊する(爆裂)。

通常、目の届くところでクラックが起きると気づくこともありますが、マンションの高いところでクラックが発生すると誰も気づかずに放置されてしまいます。そのため高い場所で爆裂が起きていることが多いのです。

しかしどうして雨水が侵入すると鉄が錆びるのでしょうか。
それは雨水が酸性になっているためです。

鉄筋は通常コンクリートで固められていますが、コンクリートはアルカリ性のため鉄筋が劣化することはほとんどありません。それが法定耐用年数が47年という長い年月に繋がっている要因の一つです。

しかし酸性の雨水がひび割れから侵入すると鉄筋が濡れてしまい、やがて錆びてしまうのです。錆びると次第に膨張してきますので、固めていたコンクリートに少しずつ負担をかけます。そしてその負担が限界を越えて、固めていたコンクリートを破壊してしまうのです。

これが外壁の爆裂と呼ばれる現象です。

 

ロープアクセス技術を使えば、コストを抑えた爆裂の補修工事も可能

外壁が爆裂によって破壊されることで怖いのは、破片がマンションの下を歩いている人や車などに落ちることです。大きいものであれば拳くらいの大きさの破片が落ちることもあります。頭に直接当たったら、大事故につながることになります。そのため定期的な外壁の検査が必要なのです。

この爆裂を補修するには、周りのコンクリートを取り除くことからはじめ、鉄筋のサビをできるだけとってから錆止めをして、元に戻します。その上からモルタルで埋めて、コテで仕上げた後で塗装することになります。

手の届く箇所で爆裂が発生した場合はすぐに補修工事ができますが、問題なのは手の届かない高い場所で起きたときです。その際に弊社で推奨しているのがロープアクセス技術による補修工事です。工期も短くて済みますし、何よりも仮設足場を組む必要がないので費用も割安で提案させていただきます。

豊富な外壁工事の実績を持つユニースでは、ある程度の距離から見ればコンクリートが浮き上がっている、ズレているなどの見た目で外壁に問題があることも分かります。コストの安いロープアクセスで、点検を行うこともできますので、外壁の劣化や塗装の状態が気になるようであれば、ユニースまで気軽にご相談ください。