マンションのタイルってどんなものが使用されている?落下の原因とは?

   

コラム, 外壁タイル調査

東京都赤羽を中心に、ロープアクセスによる外壁タイル調査・外壁補修を行う株式会社ユニースです。

タイル仕上げのマンション外壁は、タイル職人が1枚ずつ丁寧に仕上げていく時代の後、昭和後期にモザイクタイル貼り工法が普及しました。

モザイクタイル貼り工法は、あらかじめ複数のタイルを紙に貼り付けてユニット化したうえで、その紙ごと貼る工法のため、従来の職人ほどの熟練技術を必要とせず、効率が良いという利点がありました。他にも、耐久性の高さや「メンテナンス不要」というフレーズが流行り、多くのマンションの外壁に採用された背景があります。

マンションの外壁で使用されるタイルってどんなもの?


では、そもそもマンションに使用されるタイルにはどのようなものがあるのでしょうか?

磁器質タイル

磁器質タイルは磁器タイルとも呼ばれ、長石や石英、粘土などを1200〜1350℃で焼成したタイルのことを指します。たたくと金属音がします。

吸水率が1%以下なので、水を吸うことが「ほとんどない」といえます。また、耐凍害性や耐摩耗性に優れていることからメンテナンスが容易なので、外装タイルや歩行頻度の高い公共施設の床タイルなどに使われることが多いタイルです。

風合いや色彩、形や材質感など種類も豊富で、非常に幅広く好まれているタイルです。

石器質タイル

石器質タイルは、素地を1200℃前後で焼き上げたタイルを指します。高音で焼き上げるため吸水性が下がり、見た目も素焼きのような風合いをしています。

こちらも吸水率は10%以下と、磁気質タイルに近いものもあります。代表的なものは
「土もの」と呼ばれ、素朴ながら、素材感や雰囲気のある空間などにフィットしやすいタイルです。

仕上げにもいくつかの方法が!

タイルの仕上げには、主に湿式工法と乾式工法とがあります。それぞれについて解説します。

湿式工法とは

湿式工法とは、外壁タイルを下地として、モルタルで貼っていくスタイルのことを指します。基本的には職人さんが文字通り1枚ずつ手で貼り付けていきます。

場合によっては、複数のタイルがシート状になっており、一度に何枚も貼り付けられる外壁タイルもありますが、どちらにせよ職人さんが手で貼り付けていくことになります。貼り付け方や使う道具によって、さらに細かく分類することもできます。

乾式工法に比べると熟練の技が必要となり、仕上がりや耐久性は職人さんの腕の見せ所になります。また、水を使ってモルタルを用意するので天候に左右されるというデメリットがあります。

マンションやビルなどの大型の物件では、コンクリートで壁の下地を作るのと同時に外壁タイルも施工してしまう先付け工法や、あらかじめ工場で板に外壁タイルを貼り付けたパネルを作り、現場で貼り付ける工法もあり、それらも広い意味では湿式工法として分類されます。

乾式工法とは

乾式工法は、先程の湿式工法よりも新しい技術です。

ベースのサイディングを貼り巡らせて、その上に接着剤を用いてタイルを貼り付けていきます。昔は接着剤の質の問題もあり、落下しやすい印象もありましたが、近年の技術革新で接着剤の性能が格段に良くなっています。耐震性にも優れており、大地震にも耐えるレベルのものもあります。

サイディングは、外壁タイルに比べて経年劣化しやすく、隙間を埋めるコーキングも日光や雨風でボロボロになります。実際、サイディングの外壁は、おおよそ10年程度で大掛かりな補修や塗り替えが必要になります。

ただ、外壁タイルの下地としてサイディングを使う場合、非常に丈夫な外壁タイルに外側が覆われます。強い日差しを受けることも、雨風の直撃もないので極端な劣化はありません。

剥落は経年劣化だけではなく施工にも問題があるかも?

タイルの剥離の原因になるモルタル下地と躯体コンクリート下地

平らなタイル下地を作る際に使われるモルタルは、水やセメント、砂を混ぜて作られます。精度の悪い凸凹の躯体コンクリートの上に塗って使用するためです。

躯体コンクリートとモルタルの層で「浮き」が生まれてしまうと、打診調査で鈍く低い音が発生します。このような浮きの発生は、コンクリートの表面に行う荒面処理や洗浄の工程が不十分の場合や、質の悪いモルタルを使ったりすることが原因になります。

躯体コンクリートとモルタル間に剥離が発生すると、モルタルとタイルが一緒に落下してしまうこともあります。また、左官工事の時点で下塗りの塗り圧力が不十分であったり、下塗り後、乾燥期間をしっかりととらずに中塗りをしてしまうとモルタルが剥離して、タイルごと落下する恐れが考えられます。

タイルだけが剥離してしまうケース

タイル貼りの場合、圧着モルタルの上にタイルを貼った後、たたき板でたたいて押さえる手順が必要です。この際に、しっかりたたいておかないと、タイルの圧着が不十分となり、タイルが剥離してしまうケースもあります。

タイルの裏面は、剥離を防ぐために裏足といって凸凹しています。この裏足によって、圧着セメントとタイルがしっかり圧着します。ただ、この裏足に圧着セメントが十分に充填されずに隙間が生まれてしまっていたり、圧着セメント以外にゴミや不純物が付着したりしていると、タイルが落下してしまいます。

外壁調査ならユニースへおまかせ!

外壁・タイル調査報告書は、マンション、ビルの修繕・補修の工期・費用に直結する重要な書類です。

弊社は打診調査を中心に幅広い調査が可能で、安心していただける報告書を提出します。
ユニースの報告書は、外壁タイルの打診調査や補修工事のお見積書作成にも使用できるデータを記載しており、工事関係業者様からもご好評いただいています。外壁、タイルの劣化部の位置、劣化で修繕が必要な箇所の総数・メーター数、集計評価などをリストアップしてまとめ、わかりやすくご報告します。

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ロープアクセスによる打診調査

打診調査で、外壁下地とタイルがしっかり接合されているかを検証します。ハンマー打診棒を使って外壁タイルを一枚一枚たたき、タイルごとの音の違いから判断します。タイルが外壁下地と十分に接合していない状態を、「浮き」と呼びます。一般的に、外壁は、コンクリート、下地、タイルの3層構造になります。「陶片(タイル)浮き」といって下地から浮いている状態か、あるいは「モルタル浮き」といって下地自体がコンクリートから浮いてる状態なのかも音からわかります。

陶片浮きなのか、モルタル浮きなのかによって、この後の補修工程は変わります。陶片浮きの場合は、目地に穴を開けて樹脂注入し、ステンレス製のねじ切り、ピンを打ちます。モルタル浮きの場合は、タイルの中心に穴開けて樹脂注入、タイル1枚1枚にピンを打ち、そこへ化粧キャップを使って固定させます。したがって、調査結果によって補修の工期や費用が変わります。

ユニースはロープアクセスでの調査・補修・改修に力を入れています。従来の外壁の調査、修復・補修作業などは、必ず足場を組む必要がありましたが、ロープアクセス(無足場工法)を使うことにより、足場を組むよりも、早く、確実に調査を完了できる場合もあります。

また、ユニースでは、打診調査をご依頼いただいた際に、各フロアのシーリングも併せて確認しています。これは「ここまでやるのが外壁タイルの打診調査」という職人気質によるものです。視認でシーリングの収縮ねじなどを確認し、抜き取り調査でシーリングの状態を写真で撮影します。調査報告書にこの写真も添付しています。